日経平均は73円安スタート、その後にプラス転換

 17日の日経平均株価は、73円34銭安の1万4254円32銭でスタート。その後、小幅ながらもプラスに転換した。  前週末のNYダウはウクライナ情勢への懸念などで、43ドル安と続落。外国為替市場ではドル・円が101円台前半と円高が進行している。ウクライナ南部のクリミアにおける住民投票で同地域がロシア編入の意向となったが、同国をめぐる国際的な緊張が継続するとの見方もあり、日本株市場は様子見ムードが強まっている。  個別株では、今7月期の業績予想を下方修正したエイチーム <3662> が売り気配でスタート。一眼レフカメラが中国当局に販売停止を命じられたと報じられたニコン <7731> 、前2月期の純利益予想を引き下げたイオン <8267> なども急落している。  また、前2月期の最終損益が従来予想の黒字から一転赤字となったオークワ <8217> 、米国保険会社の日本法人を買収する方針が報じられたオリックス <8591> 、前1月期純利益が約23年ぶりの最高益となった丹青社 <9743> なども売りが先行している。  一方、出資先の中国アリババ社が米国でIPOの準備に入ったと報じられたソフトバンク <9984> が買い気配でスタート。今3月期の業績と配当予想を上方修正した田淵電機 <6624> や、1対2の株式分割を発表したカイオム・バイオサイエンス <4583> も買い気配となっている。  1月中間期の営業利益が20.1%増なった稲葉製作所 <3421> や、中国で電子部品用セラミック原料の生産拠点を設立した村田製作所 <6981> 、前2月期の営業利益が5期ぶりの減益と観測されたしまむら <8227> は小動きでスタートしている。(編集担当:片岡利文)
17日の日経平均株価は、73円34銭安の1万4254円32銭でスタート。その後、小幅ながらもプラスに転換した。
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2014-03-17 08:45