じげんは水準切り下げたが、中期成長力を評価して反発のタイミング
領域特化型ポータルサイト運営のじげん <3679> (東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化で水準を切り下げたが、調整のほぼ最終局面であり、中期成長力を評価して反発のタイミングだろう。
13年11月東証マザーズ市場に新規上場した。ライフメディアプラットフォーム事業は「生活機会の最大化」を目指して、求人・住まい・結婚・車などのライフイベント領域を中心に、領域特化型ポータルサイト(EXサイト)を運営している。EXサイトでは複数のインターネットメディアの情報や企業の情報を集約・統合しているため、一般ユーザーにとってEXサイト上での一括検索・閲覧・応募・問い合わせが可能になるという利便性の高さが特徴だ。クライアント企業からの成果報酬や広告収入が収益柱である。
運営サイトは、転職・派遣・アルバイト・看護師求人・薬剤師求人関連、住宅・賃貸・引っ越し関連、プロバイダー関連、太陽光発電関連、自動車・中古車・自動車保険関連、婚活関連、チケット関連、国内旅行関連など幅広く展開し、ユーザー数・提携企業数の増加に注力してサービス領域の拡大も目指している。14年2月には、インターキャピタル証券の全株式を取得(14年3月31日予定)して子会社化し、証券事業に参入すると発表した。
また13年12月にはKDDI<9433>と求人サービス全情報に関して業務提携している。2月6日には、賃貸物件検索サイト「賃貸SMOCCA!-ex(スモッカ!)」が、マイナビの運営する賃貸住宅情報サイト「マイナビ賃貸」と情報提携を開始したと発表した。さらに3月3日には、完全成果報酬型の薬剤師専用求人サイト「薬剤師求人EX」が、調剤薬局を運営する総合メディカル<4775>の求人情報の掲載を14年2月から開始したと発表している。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては前回予想(11月22日公表)を据え置いて、売上高が前期比52.9%増の17億93百万円、営業利益が同45.4%増の8億60百万円、経常利益が同42.8%増の8億44百万円、純利益が同49.4%増の5億33百万円としている。賃貸関連の大型顧客との提携も寄与してユーザー数・提携企業数が順調に増加する。増収効果で人件費、広告宣伝費、サーバ関連費用などの増加や上場関連費用を吸収する見込みだ。
第3四半期累計(4月~12月)が、多領域展開なども寄与して実質的に大幅増収増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が75.9%、営業利益が75.3%、経常利益が74.4%、純利益が67.2%と概ね順調な水準である。業容拡大ペースを考慮すれば通期上振れの可能性もあるだろう。
株価の動き(13年11月公開価格600円に対して初値1750円)を見ると、13年12月高値2070円から反落し、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で水準切り下げの展開が続いている。第3四半期累計の好業績に対してもネガティブに反応し、3月14日には1075円まで調整して2月4日の安値1120円を割り込んだ。
ただし高値からほぼ半値水準まで調整し、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が14%~15%程度まで拡大した。調整のほぼ最終局面であり、中期成長力を評価して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
領域特化型ポータルサイト運営のじげん<3679>(東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化で水準を切り下げたが、調整のほぼ最終局面であり、中期成長力を評価して反発のタイミングだろう。
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2014-03-17 09:15