エナリスは業績上方修正を見直し再生エネ関連人気を再燃さ急反発

  エナリス <6079> (東マ)は、57円高の1889円と急反発して始まっている。今年2月24日に発表した今12月期業績の上方修正、連続した大幅な過去最高純利益更新を見直し、再生エネルギー関連人気が再燃しており、全般調整相場下で繰り返された急騰・逆行高特性の再発揮期待を高めている。2月17日に公表のM&Aも、この業績上方修正の要因になるとともに、同社の成長戦略に弾みをつけるとして合わせて再評価されている。 ■太陽光発電会社を子会社化し電力小売自由化に備え成長戦略加速   同社の12月業績は、今年2月10日に発表した予想業績をその半月後に早くも上方修正、売り上げを92億1000万円、経常利益を9億4400万円、純利益を4億6000万円それぞれ引き上げたもので、純利益は、12億6900万円(前期比3.0倍)と前期の過去最高を大幅に更新する。上方修正に先立って今年2月17日に公表した日本エネルギー建設(東京都港区)の株式取得・完全子会社化の効力発生日が3月19日に予定されており、日本エネルギー建設の業績がそのまま上乗せとなって早期の上方修正につながった。   エナリスは、エネルギーを効率的に使用するために各種サービスや情報インフラ、需給管理ノウハウの提供などのエネルギー流通情報事業を展開しているが、日本エネルギー建設は、太陽光発電システム機器の販売、取付施工、メンテナンス業サービスを主力事業に急成長しており、両社が一体となって事業展開することで、エナリスがこれまで未開拓だった太陽光発電事業での個人向けの顧客層拡大の足掛かりを得るもので、そのまま業績面へも寄与する。一般家庭向けへの電力小売事業は、2016年に自由化される予定となっており、同社の成長戦略の加速要因ともなる。 ■業績上方修正で再度、ストップ高し逆行高特性再発揮を示唆   株価は、昨年10月に公開価格280円で新規株式効果(IPO)され、IPOに先立って群馬県で開始したバイオガス発電プロジェクトを評価して717円で初値をつけ初値比ストップ高となる867円まで買い進まれ、その後も再三のストップ高を交えて上場来高値2585円と急騰して公開価格比9.2倍と大化けした。その後、1210円と調整したが、今期業績の連続過去最高予想で底上げし、今期業績の上方修正で再度、ストップ高を交えて2073円と高人気化し、3分の1押し水準でもみ合っていた。全般相場の方向感が不透明化するなか、逆行高特性を発揮して一段の戻りにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エナリス<6079>(東マ)は、57円高の1889円と急反発して始まっている。今年2月24日に発表した今12月期業績の上方修正、連続した大幅な過去最高純利益更新を見直し、再生エネルギー関連人気が再燃しており、全般調整相場下で繰り返された急騰・逆行高特性の再発揮期待を高めている。
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2014-03-17 10:30