JSSはもみ合いも来期業績の続伸観測がオンして25日線での三角保ち合いから上放れ期待
ジェイエスエス(JSS) <6074> (JQS)は、7円安と変わらずを挟んで5営業日続落して寄ったあと、前週末終値比変わらずの610円まで引き戻しもみ合っている。同社株は、今年2月6日につけた上場来安値548円から底上げし、以来、1カ月強にわたり三角保ち合いを続けてきた25日移動平均線水準で煮詰まり感を強めており、下げ過ぎ訂正期待の買い物が下値に交錯している。今3月期第3四半期(3Q)業績が、昨年6月の新規公開(IPO)時の3月期通期予想業績に対して順調な利益進捗率を示し、来期業績の続伸が観測されていることも、サポート材料視されている。
■3Q業績は順調な利益進捗率を示し来期は新規事業も寄与
同社株は、昨年6月に公開価格950円でIPOされ1200円で初値をつけ上場来高値1235円まで買い進まれたが、全般相場の波乱展開とともに591円まで調整、いったん25日移動平均線をクリアする719円とリバウンドしたものの、上場来安値548円と再調整、25日線を挟み三角保ち合いが続いていた。ただ、今3月期3Q業績は順調に推移し、来期業績も、前週末14日に発売された東洋経済四季報春号で続伸が観測されていることを手掛かりに、下げ過ぎとの市場コンセンサス形成につながっている。
今期3Q業績は、前年同期比3%増収、5%営業増益、7%経常増益、40%純益減益と増減マチマチで着地したが、通期業績対比の営業利益・経常利益の利益進捗率は、74~75%と目安の75%を達成した。昨年11月に新規事業所として「JSSスイミングスクールりもね」(大阪府守口市)を開設し、同社主力会員の子供会員が前年同期比0.8%増の8万6467名と伸び、大人会員についても、同社オリジナルの新水中プログラム「アクアスティックマジック」を提供、既存会員へのサービス向上と新規会員獲得を進めたことなどが寄与した。なお純利益は、法人税が平準化して減益となった。
3月通期業績はIPO時の予想に変更はなく、売り上げ72億8600万円(前期比3%増)、経常利益3億900万円(同17%増)、純利益1億5400万円(同46%減)と見込んでいる。純利益の減益予想は、予定税率が前期と異なる税務会計上の特殊要因のためで、配当は、前期と同水準の7円を安定継続する。なお来2015年3月期業績については、東洋経済会社四季報春号で、同社所属選手のワールドカップなどでの活躍やスイミングスクルールの新規2校開設、さらに新規事業の学童保育事業「JSSキッズクラブ」の第1号店の営業を4月1日から開始することなどから続伸、純利益は、1億8000万円(今期推定比16%増)と増益転換を観測している。
■PERは7倍台、PBRは0.8倍と下げ過ぎを示唆
株価は、上場来安値から今期3Q決算発表で629円と上ぶれ25日線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。PERは7倍台、PBRは0.8倍と下げ過ぎを示唆しており、一段の底上げにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジェイエスエス<JSS、6074>(JQS)は、7円安と変わらずを挟んで5営業日続落して寄ったあと、前週末終値比変わらずの610円まで引き戻しもみ合っている。
economic
2014-03-17 11:30