【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:踊り場

クリスマス休暇の前後から、ドル高、株高、長期金利高の流れがいずれも一服している。この動きが単に休暇モードのためなのか、トランプ相場の息切れを意味するのか現段階では判然としない。ドル/円相場の中長期トレンドは上向きに復帰した可能性が高いと見ているが、現状は「踊り場」に差し掛かっており、短期的には上下どちらに振れてもおかしくないと考えている。米大統領選後に構築したドル買いポジションを手仕舞った短期筋が多いとすれば、新年相場の動き出しに追随しようと目論む向きが多いという事にもなる。年末から年始にかけてのドル/円の動きは2017年の相場展開を占う上で重要となりそうだ。
テクニカル面からは、米大統領選後は一度も割り込んでいない20日移動平均線(執筆時116.345円)を巡る攻防が注目される。もし、このラインを下回れば、5日移動平均線(同117.021円)とのデッドクロスが完成する可能性が高まるため、年始以降の読み筋として弱気な見方が増えそうだ。一方、今朝方に一度は下抜けた20日移動平均線を上回る水準でクローズできれば、底入れ感が広がり年始以降の反発に繋がる事も考えられる。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
クリスマス休暇の前後から、ドル高、株高、長期金利高の流れがいずれも一服している。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-30 14:15