P&Pホールディングスは下値固めて出直り、配当利回りに注目
販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス <6068> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響も受けて1月の戻り高値圏から反落したが、下値を固めて出直り展開だろう。3月期末一括配当で3%近辺の配当利回りも注目点だ。
12年10月に持株会社へ移行して、販売支援などのSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)事業、倉庫・物流業務請負などのBYS(バックヤードサポート・サービス)事業、人材派遣・紹介などのHR(ヒューマンリソース・サービス)事業、その他(WEBサービスなど)事業を展開している。
ネット通販市場の拡大やコンビニエンスストアの新規出店などが追い風であり、M&Aも活用して事業領域を広げている。13年4月に流通向け建築・内装施工の子会社P&Pデザインを立ち上げ、13年6月に小売・流通向けセールス・プロモーションや伊藤ハム <2284> 向け人材派遣の藤栄テクノサービス(現ジャパンプロスタッフ)を子会社化、13年10月に経理アウトソーシング事業のリラインを子会社化した。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、前回予想を据え置いて売上高が250億円~270億円(前期比8.8%増~17.5%増)、営業利益が6億円~7億円(同18.0%増~37.7%増)としている。経常利益と純利益の見通しは非開示である。SPOサービス事業は一部クライアントの直接雇用化が影響するが、BYS事業はネット通販関連の物流拠点での軽作業需要、コンビニエンスストアの棚卸サービス需要が好調に推移し、ジャパンプロスタッフの連結子会社化も寄与する。利益面では増収効果に加えて、新基幹システム導入による業務効率化や、子会社リラインを活用した管理部門効率化なども寄与する。
3月12日発表の14年2月度連結月次売上高は前年比11.8%増加となり、13年4月~14年2月累計では同14.4%増加となった。第3四半期(10月~12月)以降に伸び率が加速しているだけに、通期で好業績が期待される。
株価の動きを見ると、1月の戻り高値387円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で反落した。2月4日に301円、2月20日に304円、2月21日に305円まで調整する場面があった。しかしその後は切り返しの動きとなり3月10日には335円まで戻す場面があった。足元は320円近辺で推移しているが、300円台を割り込むことなく売り一巡して下値を固めた形だろう。
3月17日の終値319円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPSは未公表のため営業利益予想のレンジ中間値を基に推定した連結EPS31円50銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS308円39銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げる形だ。期末一括で3%近辺の配当利回りも評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス<6068>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響も受けて1月の戻り高値圏から反落したが、下値を固めて出直り展開だろう。
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2014-03-18 09:15