アーバネットコーポレーションは調整の最終局面、反発のタイミング

  投資用マンションのアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は、全般地合い悪化も影響して安値圏で推移しているが、2月安値に接近して調整のほぼ最終局面のようだ。好業績や高配当利回りを評価して反発のタイミングだろう。   東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も活発化している。日銀による異次元金融緩和、20年東京夏季五輪、脱デフレに向けた流れが追い風となって投資用マンション市場は拡大基調だろう。   今期(14年6月期)の業績(非連結)見通しは前回予想(1月16日に売上高を据え置き、営業利益と経常利益を増額、純利益を減額修正)を据え置いて、売上高が前期比41.0%増の100億円、営業利益が同47.8%増の11億20百万円、経常利益が同46.4%増の9億20百万円、純利益が同1.3%減の7億15百万円としている。   売上高については、投資用ワンルームマンション前倒し戸別決済が予想されるものの、現時点では確定した数値を得る根拠に薄いとして期初計画を据え置いている。営業利益と経常利益は、買取再販物件の最終利益率が想定を上回ったことも寄与して、第2四半期累計(7月~12月)で追加された利益を上乗せしている。純利益については法人税等調整額の影響で減額した。高額物件を中心に投資用マンションの販売は好調であり、通期営業利益再増額の可能性もあるだろう。   株価の動きを見ると、全般地合い悪化の影響などで1月の300円~310円近辺の水準から急反落し、2月4日に232円まで下押す場面があった。その後一旦は280円近辺まで切り返す場面もあったが、再び軟調展開となって3月3日に244円、3月17日には241円まで下押す場面があった。ただし2月4日の安値に接近して調整のほぼ最終局面だろう。   3月17日の終値243円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS34円64銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は1.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、2月安値に接近して一旦は反発局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
投資用マンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の株価は、全般地合い悪化も影響して安値圏で推移しているが、2月安値に接近して調整のほぼ最終局面のようだ。
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2014-03-18 09:30