【本日注目の通貨ペア】ポンド/円:メイ首相の演説は明日

15日(土)に複数の英紙が、EU加盟国の間で移民流入規制の権限を英国に認める方針が定まらない場合はEUの関税同盟と単一市場から撤退する用意があると、メイ首相は17日の演説で表明すると伝えた。これを受けてポンド/円は、週明け16日のオセアニア市場で急落。東京市場では前週末の終値から3円近く安い136.80円前後まで下値を切り下げる場面があった。いわゆる「ハード・ブレグジット」への警戒感が高まっており、明日17日の演説で実際にこうした方針が示されれば、ポンド/円は一段と下値を拡大する可能性がある。
もっとも、「関係者によると、英政府は首相が演説でEU離脱に関する考えを表明する際にポンド相場が一段と打撃を受けると予想し、財務省が演説への反応を鎮めるため、ロンドンの主要銀行との対話を準備している」という別の報道もあった。つまり、メイ首相の演説が「ハード・ブレグジット」路線の表明になる事はまず間違いないという事であり、英政府はそのショックを少しでも和らげようとして奔走している事になる。こうしたガス抜き計画が奏功すれば、ポンドの大幅続落は避けられるかもしれない。場合によっては、メイ首相の発言内容次第で「出尽くし感」による買戻しが優勢となっても不思議ではない。本日のロンドン市場のムードを確認しつつ、明日の戦略を練る事が肝要だろう。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
15日(土)に複数の英紙が、EU加盟国の間で移民流入規制の権限を英国に認める方針が定まらない場合はEUの関税同盟と単一市場から撤退する用意があると、メイ首相は17日の演説で表明すると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-01-16 16:30