【本日注目の通貨ペア】ポンド/米ドル:メイ首相演説と、その後の株価の反応を注視

 ポンド/ドル相場は前週15日に「メイ英首相が移民流入抑制などのため欧州連合(EU)単一市場から脱退する計画を示す」と報じられた事から、16日の取引開始直後に1.19858ドルまで下落して昨年10月安値(1.19799ドル)に迫った。本日メイ首相がEU離脱に関する演説を行う予定となっている。演説でハード・ブレグジット(移民規制を優先する代わりに、EU単一市場へのアクセスなどを犠牲にした離脱)を表明すると見られており、その場合はポンド/ドルがどこまで下げるかが焦点となりそうだ。本稿執筆時点での本日安値(1.20176ドル)を下抜けると、昨年10月安値に向けた一段安も考えられる。  もっとも、本日早朝にも15日と同様の観測報道が伝えられており、ハード・ブレグジットはある程度織り込まれていると見る事も出来る。また、英EU離脱観測を背景としたポンド安の恩恵を受け、英FTSE100種総合株価指数は昨年末以降、過去最高値更新が相次いでいる。演説後も株価が大崩れしないようならえば、ポンド売りが一巡した後は買い戻しが優勢となる事も考えられる。株式市場の反応にも注目したい。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ポンド/ドル相場は前週15日に「メイ英首相が移民流入抑制などのため欧州連合(EU)単一市場から脱退する計画を示す」と報じられた事から、16日の取引開始直後に1.19858ドルまで下落して昨年10月安値(1.19799ドル)に迫った。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-01-17 17:30