メドレックスは最安値水準から米国特許承認、黒字転換業績を見直し急反発

  メドレックス <4586> (東マ)は、58円高の1395円と4営業日ぶりに反発して始まり、今年2月4日につけた上場来安値1301円に並ぶ安値水準から底上げをしている。全般相場急落にツレ安して売り急ぎの動きを強め最安値を再度、確かめてきたが、米国での「リドカインテープ剤」の特許承認や今12月期業績の黒字転換などを見直し下げ過ぎとして底値買いが再燃している。上場来高値7500円から値幅で6000円、日柄で8カ月と値幅・日柄調整が十分だけに大出直り期待も強まっている。 ■「エトリート」の新薬承認申請でマイルストーンを受領へ   リドカインテープ剤は、神経末端の痛みの信号を遮断して痛みを軽減させる局所麻酔薬の一種のリドカインを同社独自のイオン液体化する経皮吸収型製剤技術を基に製剤化したもので、米国特許商標庁から多くの人々の生活の質を低下する慢性疼痛のアンメット・メディカル・ニーズに応えるとして基本特許が承認され、有効期間は2028年までとなっている。同特許は、すでに日本、オーストリア、中国で成立、カナダ、欧州、韓国での出願中であり、引き続き開発提携先を模索しているだけに、今後の同社の業績成長を支える有力なパイプラインとなる。   同社は業績も順調に推移、今2014年12月期業績の黒字転換が予想されている。イオン液体化技術を活用した最初の完成製剤である消炎鎮痛貼付剤「エトリート」の米国での第III臨床試験が今期第2四半期(2Q)中に終了し、今期中に医療用医薬品として承認申請を行う予定であり、これに合わせて販売提携先の興和(名古屋市)からマイルストーンを受け取ることなどが寄与する。具体的には売り上げ10億6800万円(前期実績は6800万円)と高変化し、経常利益は4200万円(同6億1600万円の赤字)、純利益3800万円(同6億2100万円の赤字)とそれぞれ黒字転換を見込んでいる。 ■「リドカインテープ剤」の開発提携先決定も注目材料   株価は、前期売り上げの下方修正、利益の上方修正、パイプラインの相次ぐ特許承認、「エトリート」の米国での第Ⅲ相試験開始などが綱引きして上場来安値まで調整、ここでの今期業績の黒字転換予想や「リドカインテープ剤」の特許承認で底上げに転じた。「リドカインテープ剤」の開発提携先の決定、「エトリート」の新薬承認申請などを期待材料に一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
メドレックス<4586>(東マ)は、58円高の1395円と4営業日ぶりに反発して始まり、今年2月4日につけた上場来安値1301円に並ぶ安値水準から底上げをしている。
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2014-03-18 10:30