シティ証がマキタについてリポート、ロシア情勢に言及
シティグループ証券が17日付で、マキタ <6586> に対するリポートを発行している。
今3月期の第3四半期業績において、同社はロシアの売上が全体の約10%程度を占めており、ルーブル安による販売店需要の低下、ロシアの消費下振れなどによる売上の減少が懸念されている。
また、来週には2月の月次販売データが開示されるため、同リポートでは「ウクライナ問題の影響が明らかになる」と見ているものの、一方では売上高の約16%を占める国内電動工具の好調や、西欧(約24%)の需要改善などには期待できるとコメントしている。
来期予想については、「会社側は従来から保守的なスタンスをとる」と分析しており、ウクライナ情勢などから来期もかなり慎重な予想を打ち出すと見通している。とはいえ、全売上の約60%を中国が占める同社にとって、最近の中国の人民元安は明るい材料となることが見込まれるとも言及している。
同リポートは、地政学リスクやバリュエーションの見直しにより、目標株価は6000円から5200円に引き下げ。投資評価は「2(中立)」を継続した。
マキタの18日の株価は、前場に100円高の5160円まで買われる場面もあったが、その後は上げ花を縮小し、後場は小幅高の水準でもみ合っている。(編集担当:片岡利文)
シティグループ証券が17日付で、マキタに対するリポートを発行している。
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2014-03-18 14:15