松田産業は調整のほぼ最終局面、低PBRに見直し余地

  貴金属リサイクル事業の松田産業 <7456> の株価は戻り高値圏から反落し、足元では全般地合い悪化の影響も受けて急落する場面があった。しかし昨年6月安値に接近して調整のほぼ最終局面のようだ。低PBRなど指標面の割安感に見直し余地があり反発のタイミングだろう   貴金属リサイクルを主力とする貴金属関連事業、および農林水産品を扱う食品関連事業を展開している。国内では埼玉県入間市の貴金属リサイクル新工場が稼動した。海外は東アジアを中心に拠点網の拡充を推進し、貴金属関連事業は中国、台湾、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、食品関連事業は中国、タイに展開している。   今期(14年3月期)の連結業績見通し(2月12日に2回目の減額修正)は、売上高が前期比0.8%減の1660億円、営業利益が同19.2%減の45億円、経常利益が同17.8%減の50億円、純利益が同17.2%減の33億20百万円としている。食品関連事業は水産品・畜産品の販売数量増加や農産品の価格上昇が寄与して収益改善するが、主力の貴金属関連事業の需要回復ペースが想定より遅れて低調のようだ。ただし来期(15年3月期)は貴金属関連事業の需要が回復傾向を強めて好業績が期待される。   2月12日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限8万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間14年2月13日~3月13日)は、3月11日時点の累計で取得株式総数7万6800株、取得価額総額9987万8000円となり終了した。   株価の動きを見ると、1月下旬以降は概ね1250円~1350円近辺で推移していたが、足元でモミ合いから下放れの形となって急落し、3月17日に1175円、そして3月18日に1172円まで下押す場面があった。全般地合い悪化に加えて、世界的な商品市況下落や自己株式取得の終了も影響した可能性があるだろう。   3月18日の終値1187円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円24銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると足元で大陰線を付けたが、昨年6月安値1113円に接近して調整のほぼ最終局面だろう。日足チャートで見ても25日移動平均線に対するマイナス乖離率が拡大して売られ過ぎ感を強めている。低PBRに見直し余地があり反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
貴金属リサイクル事業の松田産業<7456>(東1)の株価は戻り高値圏から反落し、足元では全般地合い悪化の影響も受けて急落する場面があった。
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2014-03-19 09:15