今週の為替相場見通し(2017年2月20日~)=為替王

先週の為替は1ドル=115円手前まで円安が進む場面がありました。が、週末は再び、112円台まで押し戻されてきました。日米首脳会談において、アメリカ側が、円安批判など為替について日本に圧力をかけてくることはなかったことから、先週前半は、円安(ドル高)が進み、あと少しで115円という水準(先週高値は114.9円)まで上昇しました。先週号では、円安の勢いが止まりやすい節目として「第一に113円台」「第二に115円近く」と書いていました。結果的に、第一の節目は突破しましたが、第二の節目(115円近辺)が強力に作用して、跳ね返される形となりました。
さて、今後の見通しについて。意識すべき相場の重要水準は、円安方向は114円台(特に114円台前半あたり)。先週末の水準からはやや距離がありますし、超えるのは容易ではないかもしれませんが、もしポイントを超えられれば、値幅も期間も比較的しっかりした円安トレンドに戻りやすくなると考えられます。逆に、円高方向は第一に112円台後半、第二に111円台。先週末すでに112円台後半まで下がってきましたが、この水準がとりあえずのサポート帯として作用しやすいと考えられます。そのサポート帯を下抜けた場合も、一気に急落するというよりは、次に、今年の安値(111円台後半)で下支えされやすいのではないかと見ています。
ユーロ円については、下落予想(円高予想)を維持していますが、予想通りの展開です。先週末、再び、120円を割れてきました。この119円台半ば~後半あたりに、またちょっと節目があり、サポートされやすいのですが、ここを突き抜けると、先週号でも書きましたように、とりあえず118円~117円が視野に入ってくると思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
先週の為替は1ドル=115円手前まで円安が進む場面がありました。が、週末は再び、112円台まで押し戻されてきました。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-02-20 10:15