【本日注目の通貨ペア】豪ドル/円:一目転換線超えで調整完了か、明朝のRBA議事録に注目

 豪ドル/円相場は、先週16日に約14ヶ月ぶりの高値となる88.177円を付けたが、その後86円台に押し戻されるなど失速気味の展開となっている。ただ、依然として上向きの20日移動平均線にサポートされる形で下げ渋っており、足元の動きは「秩序的な調整」と見て良さそうだ。本日は、一目均衡表(日足)の転換線が位置する86.80円前後まで小反発しており、この水準を終値で超えるようなら調整完了と見たい。  本日については、米国がプレジデンツデーの祝日につき株式・債券市場が休場となるため、手がかり材料に乏しく動意も期待しづらい。ただ、明朝に発表される豪準備銀行(RBA)議事録は豪ドル/円相場の起爆剤となる可能性がありそうだ。今月7日のRBA理事会では「消費者物価指数は17年中に2%を超え、基調インフレ率も徐々に上向く」「中心的シナリオは依然3%前後の経済成長」などとする前向きな声明が発表された。その後、ロウRBA総裁は9日に「合理的な成長見通しを考慮すると、豪ドルが高すぎるとは言い難い」と述べている。これらに鑑みれば明日の議事録でもハト派トーンは抑制される公算が大きく、豪ドル高に繋がるタカ派的な内容となる可能性もあるだろう。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
豪ドル/円相場は、先週16日に約14ヶ月ぶりの高値となる88.177円を付けたが、その後86円台に押し戻されるなど失速気味の展開となっている。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-02-20 17:15