【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:1.05ドルの底堅さの意味は大きい

 ユーロ/ドルは、22日に1.049ドル台まで下落して約1ヵ月半ぶりの安値を付けたが、その後は急速に値を戻しており23日には1.059ドル台まで反発した。心理的節目である1.05ドルを割り込んだにもかかわらず、下げが加速しなかった上に、すぐに切り返した意味は大きいと見る。  仏大統領選において、反ユーロを掲げる極右政党「国民戦線」のルペン党首が勝利する可能性が増したとの見方がユーロの重しとなっていたが、5月7日の決選投票まで2ヶ月以上もある事を考えれば、「ルペン・リスク」に備える動きが一気に強まるとは思えず、当面はせいぜい「一喜一憂」のレベルだろう。  足元でトランプ米大統領の税制改革への不透明感からドルが弱含んでいるだけに、目先的にはユーロ/ドルの買戻しが加速してもおかしくない地合いにある。16日高値1.06792ドルを突破できれば「ミニWボトム」が完成するため、この水準を視野に入れた買いが流入する可能性もありそうだ。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ユーロ/ドルは、22日に1.049ドル台まで下落して約1ヵ月半ぶりの安値を付けたが、その後は急速に値を戻しており23日には1.059ドル台まで反発した。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-02-24 18:30