韓国の産業技術レベル、「日本との格差埋まらず、中国とは年々縮まる」=韓国報道

 韓国産業技術評価管理院(KEIT)は17日、2013年度の「主要国別の産業技術レベル調査結果」を発表し、日本と韓国の産業技術レベルの格差が以前と変わらず、一方で中国との格差は年々縮まっていることを明らかにした。今後、韓国の発展が停滞する可能性があるとして警戒する声が上がっている。複数の韓国メディアが報じた。   KEITは産業技術研究・開発(R&D)28分野の細部技術592項目について、産業界や学会、研究機関の専門家、在米韓国人工学専門家など計5032人にアンケートを実施し、国家の産業技術水準を診断した。  発表によると、米国はバイオ、医療機器、ロボット、移動通信などの18分野、日本は材料、素材などの6分野、ヨーロッパは自動車、造船などの4分野で「最高の技術」を保有していたが、韓国は最高の技術をひとつも保有していなかった。  韓国の産業技術はディスプレイ、デジタルテレビ、移動通信の分野で高いレベルを維持していたが、バイオ、医療機器などの新産業分野では相対的に低かった。細部技術では、メモリー、液晶ディスプレイモジュール、超大型液化天然ガス運搬船など20項目で最高水準の技術を持っていた。  しかし2011年の調査と比較すると、韓国はディスプレイ、半導体、IT(情報技術)融合などの分野で、日本を追撃するスピードよりも中国から追い上げられるスピードの方が早いことが分かった。  ディスプレイの場合、11年の時点では韓国と中国は26.9年の開きがあったが、13年は19.3年に縮まっていた。半導体とIT融合も開きは小さくなっており、発光ダイオード(LED)は9.6年しか差が無くなっていた。  一方、日本と韓国の格差は、最大技術国の米国を100%とした場合、11年の時点で日本(95.1%)、韓国(84.7%)を記録したが、13年になると日本(94.9%)、韓国(83.9%)となり格差は広がっていた。  韓国メディアは、韓国の今後の産業技術について、「先進国に技術と品質の競争に押され、価格競争力では新興国に劣る」と懸念を示した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)
韓国産業技術評価管理院(KEIT)は17日、2013年度の「主要国別の産業技術レベル調査結果」を発表し、日本と韓国の産業技術レベルの格差が以前と変わらず、一方で韓国と中国の格差は年々縮まっていることを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-03-19 13:00