日経平均は271円高で取引終了、07年12月以来の高値
19日の日経平均株価は前日比271円42銭高の1万5859円22銭と3日続伸して引け、終値ベースでは3日の年初来高値を更新。07年12月12日以来の高値を付けた。
FRB(米連邦準備制度理事会)が量的金融緩和の縮小を発表したことでドル・円が104円台を回復し、東京市場では輸出関連株を中心に買いが先行した。前日も大きく買われたため、買い一巡後は伸び悩む場面もあったが、ドル・円が再び上げ基調を強めると、後場は先物主導で上げ幅を一時300円超に拡大した。
自動車株ではマツダ <7261> 、ハイテク株ではパナソニック <6752> やTDK <6762> などが年初来高値を更新した。三井不動産 <8801> など不動産株も急伸し、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、大和証券グループ本社 <8601> など金融セクターも上げ基調を強めた。ファーストリテイリング <9983> 、ファナック <6954> など指数寄与度の高い銘柄も堅調。
個別では、13年12月期利益予想を上方修正した東京建物 <8804> が高い。円下落を背景に、任天堂 <7974> なども急伸した。14年2月期第3四半期で営業益14%増と報じられたセブン&アイ・ホールディングス <3382> も引き締まった。国内証券による目標株価の引き上げが観測されたアスクル <2678> も買いが先行した。
半面、薬価引き下げへの懸念から、東和薬品 <4553> 、沢井製薬 <4555> などは軟調に推移した。クミアイ化学工業 <4996> は14年10月期業績予想の発表をきっかけに利益確定売りが出た。社長死亡との報道による経営先行き不透明感から、王将フードサービス <9936> も下落した。(編集担当:宮川子平)
19日の日経平均株価は前日比271円42銭高の1万5859円22銭と3日続伸して引け、終値ベースでは3日の年初来高値を更新。07年12月12日以来の高値を付けた。
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2013-12-19 14:45