セプテーニHDは反発のタイミング、成長力を評価し押し目買い好機
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス <4293> (JQS)の株価は、短期調整が一巡して反発のタイミングが接近しているようだ。ネット広告市場の拡大を背景として中期成長力を評価する流れに変化はなく、押し目買いの好機だろう。
ネット広告販売やウェブソリューションなどで包括的なマーケティング支援サービスを提供するネットマーケティング事業を主力として、ソーシャルゲーム・書籍・動画・占いなどデジタルコンテンツ企画・開発・販売のメディアコンテンツ事業を展開している。
ネットマーケティング事業ではフェイスブック関連に強みを持ち、スマートフォンとソーシャルに注力して業容を拡大している。メディアコンテンツ事業では、ソーシャルゲーム関連をネイティブアプリの協業や受託開発にシフトするとともに、新規分野はマンガコンテンツ関連を中心に積極投資する方針だ。マンガコンテンツ関連の子会社コミックスマートは13年12月から、新作マンガ配信サービス「GANMA(ガンマ)」を開始した。
海外は米国、シンガポール、ベトナムで本格事業展開の基盤構築を進めている。さらに2月24日には、欧州におけるネットマーケティング市場の開拓を目的として、英国に現地法人を設立して3月上旬から営業を開始すると発表した。
今期(14年9月期)連結業績見通しは四半期ベースの開示としている。第2四半期累計(13年10月~14年3月)の連結業績見通しは、第1四半期(10月~12月)実績に第2四半期(1月~3月)見通しを加算して、売上高が前年同期比15.0%増の258億32百万円、営業利益が同63.8%増の12億62百万円、経常利益が同49.6%増の13億17百万円、純利益が同3.6%増の7億63百万円としている。
純利益は前年同期に計上した特別利益が一巡して小幅増益見込みだが、ネットマーケティング事業でスマートフォン広告売上、ソーシャル関連売上、海外売上が好調に推移して全体を牽引する。一時的な売上総利益増加要因も寄与する。メディアコンテンツ事業もモバイルゲーム関連が堅調で、マンガコンテンツ関連などの先行投資負担を吸収して営業損益が改善する見込みだ。
なお四半期ベースで見ると第2四半期(1月~3月)は、メディアコンテンツ事業の先行投資負担などで、第1四半期(10月~12月)との比較では増収営業減益の見込みとなる。ただしネットマーケティング事業の好調が牽引して通期ベースでの好業績が期待される。
株価の動き(13年10月1日付で株式200分割)を見ると、1月の高値1549円から反落し、利益確定売りや全般地合い悪化で調整局面となって2月4日に1061円、3月4日に1108円まで調整する場面があった。ただし足元は概ね1200円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
3月19日の終値は1200円だった。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り感を強めている。短期調整が一巡し、サポートラインを確認して反発のタイミングが接近しているようだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく押し目買いの好機だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)の株価は、短期調整が一巡して反発のタイミングが接近しているようだ。
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2014-03-20 07:30