今週の為替相場見通し(2017年3月13日~)=為替王

先週は「115円台回復」を予想しましたが、その通り、約1カ月半ぶりに、1ドル=115円を回復しました。基本的には「円安トレンド継続中」との見方でよいかと思います。2月は、いつ円高が拡大してもおかしくないほどリスクを抱えた状態でしたが、アメリカの要人から利上げに積極的な発言が続出して、トランプ大統領の演説も(これまでのような暴言がなく)安心感を与えたことから、3月は、短期トレンドが円安方向に転換。 具体的には、複数の短期的なテクニカル分析において円安シグナルが点灯。先週号の為替相場見通しの中で、「下方のサポート帯が113円台(特に、113円台半ばあたり)にしっかり形成されていますので、今週下落した場合は、そのあたりをサポート帯と位置付けながら、円安方向へは第一に115円台回復を期待したい」と明言しました。先週は、その通り、円高は113円台半ばで止まって、そして週末、金曜日に、しっかり115円台に乗ってきました。ただ、金曜夜の海外市場では、円安ターゲット(115円台前半)に到達したこともあって、週末終値は114円台後半へ押し戻されました。 現状、第一円安予想ターゲット(115円台前半)に到達して当初抱えていたエネルギーが吐き出された状態です。ただ、短期トレンドそのものは変わっていないので、このままもうしばらく円安方向へ伸びる余地はあるのではないかと思われます。具体的には第二の円安メドは116円台前半。今週は3月15日にアメリカで利上げ、そして欧州オランダで総選挙が予定されており、想定内の無難な結果であったり、アメリカの利上げスタンスが強ければ、そこまで円安が伸びる可能性はあるでしょうし、逆に波乱が起きた場合、円高方向のメドは113円台後半あたり。そのあたりでは、一旦下支えされやすいかなと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
先週は「115円台回復」を予想しましたが、その通り、約1カ月半ぶりに、1ドル=115円を回復しました。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-03-13 08:30