立花エレテックは短期調整一巡、好業績を評価して出直り
電機・電子技術商社の立花エレテック <8159> の株価は1月高値から反落したが、足元で短期調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直り展開だろう。
FAシステム事業、半導体デバイス事業を主力として、施設事業、情報通信事業、その他事業(ソリューション事業など)を展開し、13年4月には金属加工の製造受託(MMS)と電子機器の製造受託(EMS)を統合してMS(マニュファクチャリング・サービス)事業を新設した。
M&A戦略では10年にFA機器専門商社の大電社を完全子会社化、12年6月に関東圏を地盤とするFA機器専門商社の高木商会と資本・業務提携、そして13年2月にルネサスエレクトロニクス <6723> の販売子会社からコンポーネント事業と半導体製品再販事業の移管を受けて立花デバイスコンポーネントを設立した。
技術商社の強みを活かして、アジアでの海外ビジネス基盤確立、グループシナジーの強化、MS事業の拡大、営業力強化と体質改善などを重点戦略としている。なお14年4月には、8カ国・地域目の現地拠点となるインドネシア現地法人タチバナセールスが業務を開始する。
今期(14年3月期)の連結業績見通し(2月18日に2回目の増額修正)は売上高が前期比13.9%増の1410億円、営業利益が同47.2%増の42億円、経常利益が同31.7%増の54億円、純利益が同32.3%増の37億円としている。第3四半期累計(4月~12月)が大幅増収増益と好調に推移し、第4四半期(1月~3月)の受注も堅調のようだ。
立花デバイスコンポーネントも寄与して電子デバイス関連の好調が続いている。さらにFAシステム事業では、やや低調だった半導体製造装置向けのプログラマブルコントローラーなどの受注が、足元で急速に上向いているようだ。設備投資需要の回復が追い風であり、好採算分野の受注増加も来期(15年3月期)の収益押し上げ要因となるだろう。
株価の動きを見ると、1月の上場来高値1420円から利益確定売りや全般地合い悪化で反落した。さらに2月18日発表の今期業績・配当の増額修正を好感する動きと、新株式発行・株式売出し(発行価格1246円)を嫌気する動きが交錯しながら、足元は概ね1200円近辺で推移している。ただし急落して付けた2月の直近安値1137円に接近して短期調整一巡のタイミングだろう。
3月19日の終値1217円を指標面(新株式発行前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS178円07銭で算出)は6~7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は1.8%近辺、そして実績PBR(前期実績の連結BPS1925円77銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。サポートラインを確認した形であり、短期調整一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電機・電子技術商社の立花エレテック<8159>(東1)の株価は1月高値から反落したが、足元で短期調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直り展開だろう。
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2014-03-20 09:15