【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:米FOMCでレンジ突破なるか

 本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利と経済・金利見通しの発表を行い、発表後にはイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見も行われる。政策金利の0.25%引き上げはほぼ確実であり、市場への織り込みもほぼ終了している事から、この点についての波乱はないだろう。市場の関心は、「今後の利上げペース」に集中しており、ドットチャートで示される年間の利上げ回数に注目が集まっている。今回を含めて年3回のままなのか、あるいは4回に引き上げられるのかが焦点となりそうだ。  もっとも、今年のFOMCは今回を終えれば残り6回しかない。6回中3回の利上げ示唆は、イエレンFRB議長の会見が行われる全ての会合(6月、9月、12月)で利上げに踏み切る事を意味するため、かなりハードルが高いと感じる。ドル/円が直近レンジの上限である115.50-60円を突破して上値を伸ばすためのハードルもかなり高いという事になるのだろう。ただ、本日から明日にかけてはFOMC以外にも重要イベントが目白押しであり、「合わせ技」による突破なら可能かもしれない。オランダ下院選挙(反EU政権誕生の目が消滅)、日銀金融政策決定会合(大規模緩和の維持を再表明)、米予算教書(トランポノミクス期待の再燃)に注目しておきたい。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利と経済・金利見通しの発表を行い、発表後にはイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見も行われる。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-03-15 16:15