システム情報は続急落も連続の最高純利益更新に増配観測も加わり底上げトレンドは不変

  システム情報 <3677> (JQS)は、85円安の1420円と続急落している。朝高で始まった日経平均株価が、前日のNYダウの114ドル安を嫌って94円安とマイナスに転じたことで、同社株にも利益確定売りが先行している。しかし、同社株は、今年2月5日につけた上場来安値1362円からの底上げの途上にあり、今9月期純利益が連続の過去最高更新と予想されていることや、未定としていた今期配当が、20円に大幅増配と観測されていることも材料に、全般相場の落ち着き次第、一段の戻りを試す底上げトレンドの継続が想定される。 ■システム開発の引き合いの増勢が続き強力な開発能力をアピール   同社の今9月期業績は、売り上げ45億円(前期比6%増)、経常利益3億3600万円(同0.5%減)、純利益1億8800万円(同0.7%増)と予想されている。景況感の回復を背景に企業の業務多様化に対応するシステム開発に引き合いの増勢が続いており、同社の最高位のレベル5を達成したCMMI(ソフトウェア開発能力)や業界で高い取得率を誇るPMP(個人のプロジェクトマネジメントに関する国際資格)をベースにした同社独自のシステム開発標準「SICP」に裏打ちされた強いプロジェクト管理力を全面に打ち出し積極的な営業活動を継続、既存顧客からの安定的な受注を確保するとともに、新規顧客との取引も増加させ、不採算プロジェクトの未然防止などの利益率の向上に取り組むことが要因となる。   配当は、同社では未定としているが、3月14日発売の東洋経済会社四季報春号では、配当性向30%を目安とする利益配分の同社の配当政策から20円(前期実績5円)と大幅増配が観測されている。前期配当も、昨年10月の新規株式公開(IPO)時には未定としていたが、前期業績の発表とともに5円配当(前々期実績は1対10の株式分割の権利落ち前で50円)として実施した。 ■最安値から再度、ストップ高して6割高するなど値動きには定評   株価は、740円でIPOされ上場初日は買い気配のまま推移、上場2日目に3500円で初値をつけ大引けにかけストップ高、さらに翌日、翌々日と連続のストップ高となり上場来高値6580円まで買い上げられるなど高人気となった。このIPO人気の一巡と全般波乱相場の波及で上場来安値1362円まで大きく調整、下げ過ぎとして1771円とリバウンドし、今期1Q業績の低利益進捗率着地で下ぶれたものの1480円で踏み止まりストップ高を交えて2338円と6割高する値動きの軽さを発揮した。その後、再度、25日移動平均線水準での中段固めを続けているが、全般相場の先行きが不透明化する環境下では逆行高特性も株価材料に下値から一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム情報<3677>(JQS)は、85円安の1420円と続急落している。朝高で始まった日経平均株価が、前日のNYダウの114ドル安を嫌って94円安とマイナスに転じたことで、同社株にも利益確定売りが先行している。
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2014-03-20 10:45