王子ＨＤが弱含む、今期経常益の上積み報道も市場予想に届かず

　王子ホールディングス <3861> が軟調。午前１０時３２分に１６円安の４４０円まで売られている。 　２０日付日本経済新聞が、同社の今３月期経常利益を前期比１割増の６００億円強と観測。会社計画から２０億円超の上積みを見通したものの、市場コンセンサスの６３０億円程度を下回ったことで、失望売りが出たもようだ。 　フル稼働となっているブラジルのパルプ製造子会社が寄与したほか、レアル安で北米や欧州向けの輸出が拡大、アジアでは段ボールが好調だという。 　また、来期についても、今期に実施した国内の洋紙や段ボール値上げ、インドの段ボール新工場稼働などが寄与し、増収増益となると見通しとした。（編集担当：片岡利文）