【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:9陰連の阻止なるか

 ドル/円は、3月14日以来昨日まで8営業日連続で陰線引けとなっている。その過程でレンジ下限と見られていた111.50円台を下抜けており、チャート面からは下落トレンド入りしたと読み取れる。一方で、足元のドル安の最大の原因は米下院におけるオバマケア代替法案の審議が進まない事にあり、これが解決すればドル/円が一気に値を戻すとの見方もある。つまり、レンジ下抜けはトランプ政権の運営能力への過度な懸念による「オーバーシュート」によるものとの見方だ。  どちらの見方にもそれなりの説得力があるだけに、本日の下院採決が注目されるところだろう。ただし、仮に下院で可決できても、その後に控える上院での採決がさらに厳しさを増す点には留意する必要がありそうだ。与党共和党は上院100議席のうち52を占めるが、オバマケア廃止には60票の賛成が必要とされる。たとえ下院で可決されても、今後上院での協議が難航するとの見方が広がれば、ドル/円の戻りは限られるかもしれない。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル/円は、3月14日以来昨日まで8営業日連続で陰線引けとなっている。その過程でレンジ下限と見られていた111.50円台を下抜けており、チャート面からは下落トレンド入りしたと読み取れる。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-03-24 17:15