2月安値切ったトヨタが一段安、信用買残の整理がポイントに
トヨタ自動車 <7203> は、下値とみられていた2月安値を切ったことから、この日も80円安の5429円と続落している。
2月4日の安値は5500円だったが、前日(19日)、一気に5462円とフシを切ってしまった。「5500円の安値のあとの戻りが6000円を突破することができなかった弱さからガマンしていた向きの投げが本格化してきた」(中堅証券)ということのようだ。
これで昨年5月高値6760円から今日の安値まで19.6%の下げ。下げ幅としては1300円強と大きいものの、下落率としてはそれほど大きいものとはいえないだろう。とくに、2ケタ増益で予想1株利益599.5円に対しPERが9.0倍とマーケット平均の14倍台を大きく下回っているだけに、依然、先高期待は強いものがあるようだ。
ただ、昨日、今日と出来高が増えていることからみると、指摘されるようにガマン堪らず見切り売りも出ているものとみられる。とくに、今回の調整過程で信用買残が増加していただけに今後、どのていど整理が進むかがポイントだろう。
「4月以降、消費増税の影響で販売ダウンは避けられない見通しだけに、悪い数字が表面化してから底打ちとなるのか、あるいは先に大きく下げて底打ちとなるのか。ここ1~2週間がポイントとなりそうだ」(同)という見立てである。
下値の目安として月足チャートでの24ヶ月線が位置する4700円台が中長期投資においての買い場として意識されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、下値とみられていた2月安値を切ったことから、この日も80円安の5429円と続落している。
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2014-03-20 13:30