今週の為替相場見通し(2017年4月3日~)=為替王

「反発が入るとすれば、112円あたりに節目があるため、せいぜい そのあたりまでではないかと思います」。先週ブログでこう予想しました通り、先週の反発は112円まででした。今年の大きな流れとしては、円高トレンドが続いているとの認識になります。さらに、今年1月後半~3月半ばにかけて、大きなレンジ相場(だいたい111円~115円)が形成されていました。が、先月下旬に下限を突き抜けて110円へ突入する場面がありました。このことにより、大きなレンジ相場のバランスが崩れた可能性があり、その場合、レンジ相場で蓄積された相場エネルギーが、下方へ噴出されるシナリオも想定されます。そのエネルギーが下方へ放出された場合、具体的には、106円前後の水準がメドになると考えられます。
もう少し、短期的な細かいポイントを探りますと、今週は、上方向は112円近く。下方向は110円台半ば。上下それぞれのポイントが、抵抗帯または抑制帯として作用しやすいです。上方向のポイントを超えた場合、大きく伸びるかというと、そうでもなくて、せいぜい112円台止まり。下方向のポイントを崩れた場合は、円高の動きが一気に加速する展開を想定しています。その場合、第一メドは109円あたり。第二メドは107円台突入。いずれにしましても、途中の上げ下げはともかく、中期的には昨年11月のトランプ相場の起点に回帰するシナリオを描いています。
ユーロ円について、円高予想を維持してきましたが、先週末は、ついに1ユーロ=118円台まで下がってきました。今週はもう少し下がって、117円台前半あたりが当面のメドになります。ユーロ円についても、昨年11月のトランプ相場の起点に回帰するとの中期的な予想を維持してきましたが、もうだいぶ近づいてきました(昨年の米大統領選挙前は1ユーロ=115円前後)。ポンド円は、かなりの粘りを見せています。先週末は1ポンド=140円近くまでまた戻ってきました。140円台前半の水準は、上値抑制帯としてだいぶ重たいと思われます。さて、今週から、新年度入り。4月上旬は、新年度入り、期首ということで、私の経験上、1月上旬と同じように、やや相場が荒れやすいです。注意点としては、短期的な動きに騙されないこと。大きな方向性としては、為替も株もトランプ相場の起点に戻るとの中期的な見通しを維持していいかなと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
「反発が入るとすれば、112円あたりに節目があるため、せいぜい そのあたりまでではないかと思います」。先週ブログでこう予想しました通り、先週の反発は112円まででした。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-04-03 09:30