【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:地合いの悪さ

 昨日のドル/円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、保有資産の縮小について言及した事に反応して値を上げるも、111.50円目前で伸び悩み。その後は、一部委員が米株高に懸念を示した事を嫌気してNYダウ平均が下げ幅を拡大したため、急反落。6日の東京市場で110.30円付近まで下落した。  株高への懸念だけでここまで反応するあたり、地合いが悪いとの印象がぬぐえない。その背景として、東アジア情勢不安がありそうだ。米中首脳会談の前日に北朝鮮がミサイルを発射した他、直後にトランプ米大統領が日米電話会談で「すべての選択肢がテーブルの上にある」と発言したことで、俄かに東アジアの地政学的リスクがクローズアップされた。これを嫌気して6日の日経平均は一時300円超下落する場面もあった。  米国と中国の立場の違いを考えると、本日の米中首脳会談で北朝鮮情勢の安定化に向けた対応策が打ち出される公算は小さいと見る。ドル/円は110円ちょうどの心理的節目を下抜けると、月足の一目均衡表の雲上限(今月は108.992円)のサポート力を再び試す事となるだろう。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
昨日のドル/円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、保有資産の縮小について言及した事に反応して値を上げるも、111.50円目前で伸び悩み。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-04-06 17:00