中国の自動車市場、シェア伸ばす韓国車・・・人気の理由に「安くて外国製だから」の声=中国ネット

 韓国産業研究院が19日に発表した報告書によれば、中国自動車市場における韓国車の販売台数は3年連続で増え、2013年の中国での韓国車のシェアは8.8%で過去最高となった。  国別シェアは中国系が40.3%で最多となり、次いで欧州系メーカーが22.2%、日本メーカーは16.3%、米国系が12.4%となった。08年のシェアと比較した場合、日本車は9.4ポイント減となる一方、韓国車は2.3ポイント増となった。  世界最大の自動車市場である中国で、日本車は2012年の尖閣諸島(中国名:釣魚島)国有化をめぐる対立と不買運動の影響で販売台数が大きく落ち込んだ。しかし、不買運動の沈静化とともに日本車の販売台数は回復し、13年11月には19.18%のシェアを獲得、海外メーカーの国別で1位になるまで回復した。  13年通年のシェアは政治的対立と不買運動の影響によって落ち込んだものの、不買運動が沈静化した途端にV字回復を果たした事実から、日本車が中国人消費者からいかに支持されているかが見て取れるだろう。中国の消費者たちは日本製品に対して「高品質」でありながら「値段も手ごろ」というイメージを抱いており、自動車を含め日本製品はコストパフォーマンスが高いと考えているのだ。  一方、韓国車について中国人ネットユーザーたちはどのような評価を下しているのだろうか。中国の掲示板を覗いてみると、「中国人が韓国車を買う理由は2つ。1つは安いから、もう1つは外国のメーカーだから」との意見があったが、なかなか的を射た分析と言えそうだ。  中国国内における国産メーカーの評判はお世辞にも良いとは言えない。また、中国人自身のメンツの問題もあるのだろう、「海外メーカーの自動車を買いたい」という消費者も多い。つまり、国産品を信頼していない中国人消費者が海外ブランド信仰に基づいて韓国車を購入しているという見方があった。  さらに、「ヒュンダイの技術や品質が三菱を超えると思うのか? ヒュンダイは三菱のおかげで発展できたんだ。弟子が師匠を超えられるとでも思うのか?」、「乗ったことがある人ならわかるけど、整形と同じでデザインは良いんだけど品質は全然ダメだよ」との意見があり、韓国車を高く評価している中国人は決して多くないようだ。ただ、韓国車が中国で販売を伸ばしていることは事実であり、今後も日本車と激しいシェア争いを繰り広げることは間違いないだろう。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C)OMMAPHAT CHOTIRAT/123RF.COM)
韓国産業研究院が19日に発表した報告書によれば、中国自動車市場における韓国車の販売台数は3年連続で増え、2013年の中国での韓国車のシェアは8.8%で過去最高となった。(イメージ写真提供:(C)OMMAPHAT CHOTIRAT/123RF.COM)
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2014-03-23 13:45