[ベトナム株]ADB、越の17年GDP成長率予想を上方修正

アジア開発銀行(ADB)は、10日にハノイ市で開かれた2017年のベトナム及びアジアの経済発展状況に関するシンポジウムで、2017年のベトナムの国内総生産(GDP)成長率を2016年9月に発表した予想値+6.3%から+6.5%へと上方修正した。ベトナムのGDP成長率は2018年に加速し、+6.7%へと上昇する見込みだ。
ADBベトナムは、「海外直接投資(FDI)は、製造業ひいては輸出を後押しするだろう。製造業だけでなく、建設、卸売り・小売、銀行、観光の各業界も活性化し、成長に大きく貢献する」との見解を示した。また、ベトナムの中間層は引き続き増加し、2030年までに現在の2倍に当たる3300万人に増える見通し。これに伴い、個人の支出も増加し、小売業の成長につながるものと見込まれている。
農林水産分野について、生産額は2017年に小幅に増加し、農林水産業のGDP成長率は他の分野と比べると低い水準に留まる見通し。これは、同分野の生産性が低いため。なお、2016年における同分野のGDP成長率は+1.36%で、全体のGDP成長率+6.21%を大きく下回った。
ベトナム政府が1980年代からメスを入れたことにより、同分野が国の食糧安全保障を確保できるレベルまで成長していることは確かだが、同分野の低い成長率が全体的な成長の足かせとなっているのもまた事実だ。
ADBベトナムはこうした現状を踏まえた上で、「農林水産分野に再びメスを入れ、農産物などの付加価値を上げるため、収穫後処理技術の向上、また効率性の向上に向けたサプライチェーンの構築に対する支援措置を講じるほか、競争を推奨する政策に乗り出す必要がある」とコメントした。(情報提供:VERAC)
アジア開発銀行(ADB)は、10日にハノイ市で開かれた2017年のベトナム及びアジアの経済発展状況に関するシンポジウムで、2017年のベトナムの国内総生産(GDP)成長率を2016年9月に発表した予想値+6.3%から+6.5%へと上方修正した。ベトナムのGDP成長率は2018年に加速し、+6.7%へと上昇する見込みだ。
Economic
2017-04-12 16:15