今週の為替相場見通し(2014年3月24日-)=為替王

 今週の為替相場のテーマは、円高警戒。最近の米ドル円は底堅く推移しており、もうあまり円高にはならないような印象さえ受けるかもしれません。しかしながら、チャート分析の観点では、大きく円高になるリスクは低いと決め打ちして強気に投資できるような状況ではありません。現状、上方向は近いところで102円台前半の水準が上値抵抗帯になっており、先週まではその水準に完全に抑え込まれました。逆に、円高方向で重視すべきは101円台前半の水準。これまでのところ、その水準でサポートされた結果、なんとか現状の円安水準をキープできているといった印象です。もし今週以降、再び101円台前半の重要水準に近づき、さらにその水準を下方に突き抜けてしまうようなことがあれば、円高が大きく加速する展開に入ることは避けられないと考えます。その際の具体的な目処としましては、100円の節目はあっさり通過して、99円~98円。最大で96円~95円台に突入するリスクも高まると考えます。まだそうと決まったわけではありませんし、その前に一度、上方向への動きを挟むこともありますが、今週または4月以降に円高局面が拡大するリスクについてはそれなりの注意を払いたいです。  米ドルと同じように円高を警戒したいのがポンド。とりあえず、ポンドが下落する根拠として掲げてきたポンド/米ドル相場の下落予想が的中しました。先週号で「1.65割れへとポンド下落の動きが拡大する」と予想しました通り、先週末は1.65を割れるところまで下落しました。そして、ポンド円のチャートを単独で見ても崩れやすい状況が見て取れます。先週は170円台前半が抵抗帯になりやすいと書きましたが、今週は少し目線を下げたいです。169円台を上値目処と位置づけながら、その水準を超えない限りは下落見通しを継続。3月14日以降は168円で強力にサポートされている状態ですが、そこを下抜けますと、一気に165円へ達する可能性が高いと考えます。  ユーロは比較的堅調ですが、下値サポート帯は141円近辺。現状、さほど大きなリスクを抱えているわけではありませんが、サポート帯を割れると、139円~138円あたりが下落目処になりやすいかなと思います。(執筆者:為替王)
今週の為替相場のテーマは、円高警戒。最近の米ドル円は底堅く推移しており、もうあまり円高にはならないような印象さえ受けるかもしれません。しかしながら、チャート分析の観点では、大きく円高になるリスクは低いと決め打ちして強気に投資できるような状況ではありません。
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2014-03-23 22:00