デュアルタップは反落も開発エリア拡大で増益転換業績の確度が高まり内需割安株買いの再燃が有望

 デュアルタップ <3469> (JQS)は、前週末14日に75円安の1704円と反落して引けた。北朝鮮や中東での地政学リスクが高まって円高・ドル安が進行、全般相場の調整色が強まるなか、同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ、同社は、今年3月に東京23区の城東エリアで販売用不動産2棟を相次いで完売しており、開発エリアの拡大が実現して今6月期業績の増益転換予想の確度が高まったとして、下値には内需関連の割安株買いが交錯した。テクニカル的にも、25日移動平均線から13%も下方かい離しており、下げ過ぎとして突っ込み買い妙味を示唆している。 ■城東エリアで「XEBECシリーズ」2棟完売が続き今期販売戸数は前期比29%増と続伸  同社は、東京23区内に特化して高利回り優良物件を求める投資家向けに自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)シリーズ」を開発・販売しており、従来は、城南・城北エリアが中心であったが、今年3月に「XEBEC押上」(東京都墨田区・全34戸)、「XEBEC錦糸北斎通り」(東京都墨田区・全32戸)をそれぞれ完売、城東エリアでの開発・販売を進めた。このエリア拡大により、今期の販売戸数は296戸(前期実績229戸)に続伸するほか、管理戸数も1571戸(同1387戸)に伸び、業績の増益転換をサポートする。今6月期業績は、前期業績が建設コストの上昇などが響いて減益転換したことをカバーして、売り上げ94億6800万円(前期比35.3%増)、営業利益4億4000万円(同7.1%増)、経常利益3億3300万円(同1.1%増)、純利益2億1300万円(同1.1%増)と予想、売り上げ、営業利益は過去最高となる。  先行きについても、今年2月に販売用不動産「千代田区神田プロジェクト」の開発用地購入に伴う資金借入などを発表し、海外不動産事業でもマレーシアやタイでの不動産管理業、タイ、イギリスの収益不動産の国内販売を進めており、2016年6月期の過去最高純利益(2億9300万円)の更新も有力になる。 ■値幅で1100円幅、日柄で1カ月超と調整一巡感を強めPER8倍台の修正に再発進  株価は、今年2月に開発用地購入やシンガポール不動産会社の業務提携などが続いてストップ高を交えて上場来高値2770円まで買い進まれ、信用残の日々公表銘柄に指定されたことや地政学リスクなどが響いて1601円まで調整、値幅で1100円超幅、日柄で1カ月超の調整と調整一巡感を示唆している。投資採算的にもPERは8倍台と下げ過ぎとなっており、上場来高値を目指し再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)(イメージ写真提供:123RF)
デュアルタップ<3469>(JQS)は、前週末14日に75円安の1704円と反落して引けた。北朝鮮や中東での地政学リスクが高まって円高・ドル安が進行、全般相場の調整色が強まるなか、同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-04-17 09:15