ジェイテックは地合い悪化の影響受けたが、調整一巡して反発へ

  技術職知財リース事業のジェイテック <2479> (JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて水準を切り下げたが、調整一巡して反発のタイミングだろう。   製造業の開発・設計部門向けに技術者を派遣する技術職知財リース事業(特定派遣事業および請負事業)を主力として、子会社ジオトレーディングは製造業向けの一般派遣・エンジニア派遣・請負事業を展開している。   専門教育による知識を基盤として新たな付加価値を顧客に提供する社員を「テクノロジスト」と呼称し、一般的な「エンジニア」と区別していることが特徴だ。さらに「技術商社」を標榜し、当社の「テクノロジスト」が保有する知恵を提供(リース)することで、顧客とともに新たな価値を創造する「技術職知財リース事業」としている。   技術職知財リース事業では主力の機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発の3分野に加えて、12年10月にエル・ジェイ・エンジニアリング(旧トステム・エンジニアリング・オフィス)を子会社化して、建築設計分野を4本目の柱として育成している。顧客は自動車関連、産業用機器関連、電子・電気機器関連、精密機器関連、情報通信機器関連、情報処理関連、建築関連など多岐にわたり、特定の業界・企業への依存度を低くして業種別・顧客別売上構成比のバランスを維持していることも特徴だ。   今期(14年3月期)連結業績見通しについては前回予想(5月7日公表)を据え置いて、売上高が前期比18.7%増の31億93百万円、営業利益が同20.6%増の77百万円、経常利益が同18.4%増の78百万円、純利益が同3.1%増の49百万円としている。子会社化したエル・ジェイ・エンジニアリングの通期寄与に加えて、主力の技術職知財リース事業では自動車関連、一般派遣・エンジニア派遣事業では情報処理関連などの受注が好調に推移する。   第3四半期累計(4月~12月)は大幅増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が79.4%、営業利益が74.0%、経常利益が73.1%、純利益が98.0%と概ね順調な水準である。バックオーダーは増加傾向とのことであり、派遣単価引き上げなどの交渉も進めているようだ。通期上振れの可能性もあるだろう。   中期経営計画では、今後数年間は人材採用・教育など基盤強化の期間と位置付け、経営目標値として16年3月期売上高37億23百万円、営業利益1億37百万円、経常利益1億38百万円、純利益1億08百万円を掲げている。製造業における技術者不足の深刻化を背景として、中期的に収益拡大が期待されるだろう。   株価の動きを見ると、1月下旬に240円~260円近辺のモミ合いから上放れて302円まで急伸する場面があったが、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で2月4日には一転して181円まで急落する場面があった。その後は概ね210円~230円近辺で推移していたが、足元では200円近辺に水準を切り下げた。全般地合い悪化の影響だろう。ただし2月安値水準まで下押す動きは見られない。   3月20日の終値200円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS5円87銭で算出)は34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS59円24銭で算出)は3.4倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形になったが、2月の急落で下ヒゲを付けた200円近辺が下値支持線のようだ。足元は下値支持線に接近して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
技術職知財リース事業のジェイテック<2479>(JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて水準を切り下げたが、調整一巡して反発のタイミングだろう。
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2014-03-24 09:30