インタースペースは好業績を評価して反発のタイミング

  ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は、全般地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、2月安値に接近して調整のほぼ最終局面だろう。好業績を評価して反発のタイミングのようだ。   アフィリエイト(成果報酬)型のネット広告事業を主力として、子会社でコンテンツやソーシャルアプリなどのメディア運営事業も展開し、重点戦略としてスマートフォン向け自社サービスの開発・販売強化、アフィリエイト事業を中心とした既存事業への積極的投資、海外事業展開の早期立ち上げなどを掲げている。   ネット広告事業は、アフィリエイトサービス「アクセストレード」を中心に事業展開し、携帯電話ショップをネットワーク化した店舗アフィリエイトサービス「ストアフロントアフィリエイト」も日本最大規模の店舗ネットワークに成長している。海外では13年10月、海外3拠点目となるタイに現地法人を設立した。   アライアンス戦略では、13年10月にモバイル広告ネットワーク事業の米アーキ社と戦略的業務提携、13年11月にO2Oマーケティングソリューション事業のモギーと資本業務提携した。さらに13年12月には中国の子会社ISUC(上海)が、中国最大のアフィリエイトネットワーク「億起発(イーチーファー)」を提供するEMAR(イーマー)と業務提携した。   今期(14年9月期)の連結業績見通しは、前回予想(11月12日公表)を据え置いて売上高が前期比8.7%増の165億円、営業利益が同8.5%増の6億42百万円、経常利益が同7.1%増の6億39百万円、純利益が同61.7%増の3億19百万円としている。   主力のネット広告事業は「アクセストレード」で金融カテゴリーが好調に推移し、スマートフォン向けアプリ広告が牽引して新サービスも寄与する。メディア事業は13年7月リリースの女性向け恋愛ソーシャルゲーム「愛しのショコラティエ」の好調、ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数拡大などで収益が改善する見込みだ。   純利益については子会社ののれん減損損失一巡も寄与する。通期見通しに対する第1四半期(10月~12月)の進捗率は売上高が21.0%、営業利益が22.4%、経常利益が22.7%、純利益が26.0%である。概ね順調な水準で好業績が期待される。さらにネット広告市場は拡大基調であり、中期成長力に対する期待も高まる。   株価の動きを見ると、急騰して付けた昨年12月高値1716円から反落して水準を切り下げた。2月28日に1212円まで戻す場面があったが反発力が鈍く、全般地合い悪化も影響して足元は再び1000円台割れ水準まで調整している。ただし2月安値888円に接近して調整のほぼ最終局面だろう。   3月20日の終値961円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円26銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS360円24銭で算出)は2.7倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となって水準を切り下げたが、好業績を見直して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告のインタースペース<2122>(東マ)の株価は、全般地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、2月安値に接近して調整のほぼ最終局面だろう。好業績を評価して反発のタイミングのようだ。
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2014-03-24 09:30