パイプドビッツは調整のほぼ最終局面、3月31日に決算発表予定

  情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ <3831> (東マ)の株価は全般地合い悪化の影響で下値模索の展開となったが、13年5月高値のほぼ4分の1水準まで下落して調整のほぼ最終局面だろう。3月31日予定の前期(14年2月期)決算発表が接近して思惑に繋がる可能性もあるだろう。   情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービス)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。   主力の情報資産プラットフォーム事業では政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、人事考課・採用関連、薬剤・医療材料関連、地域密着型SNS関連、自治体広報関連、建築情報関連などに事業領域を広げている。ソリューション事業のECサイト構築・運営受託も、ネット通販市場拡大を追い風として中期成長が期待される分野だ。   なお2月14日に発表したアズベイスを株式交換で完全子会社化する件については3月14日に完了した。アズベイスはASP/SaaS型コールセンタープラットフォームサービス「BizBase」を提供しており、当社の情報資産プラットフォームの機能強化や拡充が期待できるとしている。   前期(14年2月期)連結業績見通し(12月27日に減額修正)は売上高が25億円、営業利益が5億50百万円、経常利益が5億50百万円、純利益が3億30百万円としている。連結財務諸表作成初年度のため単純比較はできないが、前々期の非連結業績との比較で見ると11.9%増収、68.2%営業増益、69.8%経常増益、77.4%最終増益となる。   新規分野の「政治山」「美歴」「ジョイブラ」などの売上貢献が想定より遅れたため前期業績見通しを減額修正したとはいえ、それでも大幅増収増益見込みだ。事業領域拡大の効果に加えて、情報資産プラットフォーム「スパイラル」の新バージョン投入効果も寄与して、有効アカウント数は増加基調である。今期(15年2月期)も好業績が期待されるだろう。なお3月31日に前期の決算発表を予定している。   株価の動きを見ると、1500円~2000円近辺でのボックス展開から下放れの形となり、全般地合い悪化の影響も受けて下値模索の展開となった。3月20日には1200円近辺の下値支持線を割り込み、13年2月以来の安値水準となる1040円まで下押す場面があった。ただし3月20日は終値では1100円台に戻して売り一巡感を強めている。   3月20日の終値1113円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS43円62銭で算出)は25~26倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(非連結ベースの前々期実績BPS228円91銭で算出)は4.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となって下値を模索したが、13年5月高値のほぼ4分の1水準まで下落して調整のほぼ最終局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は全般地合い悪化の影響で下値模索の展開となったが、13年5月高値のほぼ4分の1水準まで下落して調整のほぼ最終局面だろう。
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2014-03-24 09:45