今週の為替相場見通し(2017年5月1日~)=為替王

 為替は3月~4月にかけて円高の流れが強まっていましたが、4月最終週は久しぶりに反発して1ドル=111円台を回復しました。チャート分析の観点で方向性を確認しておきましょう。短期トレンドは、4月20日に円安トレンドに転換し、110円台前半の円安ターゲットが出ていて、先週到達。一旦その110円台前半で止まるような動きも見られましたが、あっさり通過して111円台に到達。  さて今週、円安方向の意識すべきポイントは111円台後半~112円手前。3月下旬~4月上旬にかけて、ちょっとした保ち合いが形成された当時の上限が112円近辺にあり、今回も、そのあたりでは上値を抑制する働きをすると考えられます。もしもそのポイントをも超えることができれば、今年1月後半~3月前半までの大きめの保ち合い水準に回帰することになり、上値は114円台へと拡大する可能性が出てきます。ただ目先はどちらかというと111円台後半~112円の水準では上値を抑えられやすいと見ています。一方、円高方向は、当初の(4月下旬の)短期的な円安ターゲットであった110円台が逆に下支えポイントになりやすいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
為替は3月~4月にかけて円高の流れが強まっていましたが、4月最終週は久しぶりに反発して1ドル=111円台を回復しました。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-05-01 09:00