【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:ドル高の持続性、カギは米ISM製造業景況指数

米紙が議会筋の話として報じたところによると、米議会は2017会計年度末(9月末)までの政府財政手当について合意に達したとされる。この報道をきっかけに北朝鮮リスクの円高圧力が緩み、ドル/円は15時過ぎにオプション絡みの防戦売りが噂された111.80円を突破。勢いに乗じて心理的節目の112.00円を覗う動きとなっている。英独仏などの欧州主要国が祝日とあって、薄商いの中で仕掛け的なドル買いが入った面もあるようだ。
こうしたドル買いの持続性は、米4月ISM製造業景況指数がカギを握る事になるだろう。市場予想は56.5であり、前回の57.2から小幅に低下する見込みとなっている。低下予想を覆して上昇すればドル買いが強まる公算だが、そのハードルはそれなりに高そうだ。先行指標(NY連銀などの各地区連銀が発表した4月の製造業景況指数)は小幅低下のものが多く、ISM製造業景況指数自体も2014年以来約3年ぶりの高値圏で推移しているため上昇余地は大きくないと考えられる。どちらかといえばポジティブサプライズが起きにくい状況であり、失望のドル売りリスクにも警戒が必要だろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
米紙が議会筋の話として報じたところによると、米議会は2017会計年度末(9月末)までの政府財政手当について合意に達したとされる。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-05-01 16:45