<10日の注目銘柄>(1)=三菱自、冶金工、フジクラなど

▽三菱自動車工業 <7211>
17年3月期の連結業績は、売上高1兆9066億円(前年同期比15.9%減)、営業利益51億円(同96.3%減)。下期に回復したものの、日本における燃費試験関連問題直後の上期の落ち込みが響き、総販売台数は92.6万台(同12%減)にとどまった。一方、足もとの販売台数の回復状況から、18年3月期については総販売台数102.9万で、売上高2兆円(同4.9%増)、営業利益700億円(同13.7倍)と大幅な利益改善を計画している。
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▽日本冶金工業 <5480>
17年3月期の連結業績は、売上高1130億円(前期比6.7%減)、営業利益43.5億円(同2.3倍)。期初のニッケル価格底入れに見られる原料市況の上昇、国内外におけるステンレス鋼板の需要回復により、営業利益は2月に増額された従来予想をさらに8.5億円超過した。18年3月期も売上高1240億円(前期比9.8%増)、営業利益57.0億円(同31.0%増)と好調な推移を見込む。
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▽フジクラ <5803>
17年3月期の連結業績は、売上高6538億円(前期比3.6%減)、営業利益342億円(同4.9%増)。「エネルギー・情報通信カンパニー」が情報通信事業の好調、製品ミックス改善で大幅な増益となり、連結営業利益は2月に増額された従来予想を22.3億円上回り、減益予想が一転、増益での着地となった。続く18年3月期は売上高7000億円(同7.1%増)、営業利益380億円(同11.0%増)と、増収・2ケタ増益を見込んでいる。
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▽旭硝子 <5201>
17年12月期第1四半期累計の連結業績は、売上高3353億円(前年同期比8.9%増)、営業利益222億円(同33.0%増)。増収増益となった「ガラス」は建築用が北米で出荷が堅調に推移し、欧州では販売価格が上昇。自動車用も自動車生産台数の堅調な推移を背景に増収となった。「電子」は液晶用ガラス基板において単価は下落したが販売数量は増加。ディスプレイ用特殊ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラスも伸長し、営業利益は同75.4%増の42億円。連結営業利益の上期予想に対する進ちょく率は49.4%と、前年同期実績の41.9%に比べ順調な推移となっている。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<10日の注目銘柄>(1)=三菱自、冶金工、フジクラなど
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2017-05-10 08:15