日経平均は大幅反発、パナソニックや仁丹が急伸

 24日の日経平均株価終値は、251円07銭高の1万4475円30銭と大幅反発した。  前週末のNYダウが小幅上昇で終わったことや、きょうから開かれるG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)を前にした様子見ムードから、日経平均は73円銭高と小幅高で寄り付き。  しかし、その後は為替市場でドル・円が102円台半ばまで売られたことや、3月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が想定内の水準だったことから買い安心感が広がり、日経平均は徐々に上げ幅を拡大。前週末の日経平均急落の反動もあり、一時は290円高まで買われる場面もあった。  個別では、取引時間中に今3月期の業績予想を上方修正した佐藤渡辺 <1807> がストップ高。今3月期予想を増額したグローベルス <3528> が急騰したほか、今3月期の業績予想と配当予想を引き上げた日本取引所グループ(JPX) <8697> 、共同開発先の神戸大学がC型肝炎の経口治療ワクチン候補の開発に成功したことが好感された森下仁丹 <4524> が大幅高している。  また、今3月期の純利益が8割増となる見通しと報じられたパナソニック <6752> や、中国大手企業と提携し中国での宅配事業を開始すると報じられたヤマトホールディングス <9064> 、新規掘削工事の受注を取引時間中に発表した日本海洋掘削 <1606> なども高い。  一方、今3月期に約600億円の特別損失を計上すると午後1時に発表した三菱重工業 <7011> が急落。今3月期が4期連続の赤字予想となった船井電機 <6839> や、今8月期予想を下方修正したヤマトインターナショナル <8127> が大きく値を下げた。  業種別では、精密機器、倉庫、繊維、陸運、証券株などが買われ、石油・石炭、タイヤ、非鉄金属株などが弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
24日の日経平均株価終値は、251円07銭高の1万4475円30銭と大幅反発した。
japan,economic
2014-03-24 15:00