旭硝子が大幅安、1Q好決算も材料出尽くしの動き

 旭硝子 <5201> が大幅安で続落。午後12時49分現在、前日比66円(6.7%)安の927円まで下押している。    9日引け後に発表した17年12月期第1四半期累計の連結業績は、売上高3353億円(前年同期比8.9%増)、営業利益222億円(同33.0%増)。増収増益となった「ガラス」は建築用が北米で出荷が堅調に推移し、欧州では販売価格が上昇。自動車用も自動車生産台数の堅調な推移を背景に増収となった。「電子」は液晶用ガラス基板において単価は下落したが販売数量は増加。ディスプレイ用特殊ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラスも伸長し、営業利益は同75.4%増の42億円となった。連結営業利益の上期予想に対する進ちょく率は49.4%と、前年同期実績の41.9%に比べ順調な推移となっている。    ただ、好業績への期待から8日に1009円の年初来高値をつけていたため、上期業績予想を増額しなかったことでいったん材料出尽くしとなった印象。計算上では第2四半期の営業利益が228億円(前年同期比1.7%減)で減益となる。しかし、「ガラス」には引き続き堅調な推移が見込まれ、「電子」の液晶用ガラス基板については単価の下落幅縮小が期待できるなど、増益となる公算が大きそう。早晩、下げ止まりの動きを見せそうだ。(イメージ写真提供:123RF)
 旭硝子が大幅安で続落。午後12時49分現在、前日比66円(6.7%)安の927円まで下押している。
japan,company
2017-05-10 12:45