<11日の注目銘柄>(1)=UACJ、三井金、新日本電工など

▽UACJ <5741>
17年3月期の連結業績は、売上高5683億円(前期比1.3%減)、営業利益259億円(同70.1%増)。主力の「アルミ圧延品事業」 は、地金価格の下落や為替換算の影響で減収となったが、営業利益は販売量の増加、コストダウン、地金価格下落による棚卸評価損の縮小等により同47.7%増の267億円に増大。連結営業利益は2月に増額された従来予想(240億円)を更に上回った。18年3月期についても売上高6300億円(同7.6%増)、営業利益360億円(同39.2%増)と、連続して大幅な増益を見込んでいる。
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▽三井金属鉱業 <5706>
17年3月期の連結業績は、売上高4363億円(前期比3.2%減)、営業利益385億円(同3.5倍)。減収ではあったが、非鉄金属市況の上昇による在庫要因の好転、機能材料部門における主要製品の販売量が増加、退職給付費用の減少などにより、2月に増額した従来予想(320億円)を大幅に上回った。18年3月期は売上高4780億円(前期比9.6%増)、営業利益325億円(同15.5%減)と、2ケタに近い増収ではあるが、エネルギーコスト上昇や原料価格高騰などのリスクがあるとして営業利益は保守的に見込んでいる。
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▽新日本電工 <5563>
17年12月期第1四半期の連結業績は、売上高165億円(前年同期比2.2%増)、営業利益24.8億円(同4.9倍)。主力の「合金鉄事業」は、昨年末の原料鉱石市況の高騰により、長期低迷していた製品の国際市況が上昇。売上高115億円(同13.9%増)、セグメント損益は21.1億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)と全体を強くけん引した。会社側は売上高660億円(前期比12.8%増)、営業利益35億円(同2.0倍)とする通期予想を据え置いたが、営業利益の進ちょく率は70.9%に達している。
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▽テルモ <4543>
17年3月期の連結業績は、売上高5142億円(前期比2.1%減)、営業利益766億円(同6.3%減)。為替影響により減収減益となったが、営業利益は従来予想を55.8億円超過した。18年3月期は「心臓血管」「ホスピタル」「血液システム」の全3カンパニーに増収増益を見込み、売上高5750億円(前期比11.8%増)、営業利益820億円(同7.1%増)を計画している。為替レートの前提は1ドル=110円、1ユーロ=120円。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<11日の注目銘柄>(1)=UACJ、三井金、新日本電工など
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2017-05-10 21:45