【本日注目の通貨ペア】ユーロ/円:年初来高値が射程に

 ユーロ/円相場は18日に122円台半ばまで下押すも、20日移動平均線に支えられて反発。22日に125円台まで再び上昇して16日に付けた昨年3月以来の高値(125.812円)に迫った。足元のユーロ高を支えているのは、欧州中銀(ECB)の金融緩和縮小観測である。今月に入りシカゴIMMの投機筋ポジションでは、ユーロはネットで約3年ぶりに買い越しとなるなど、ユーロ先安感が後退している。また、週足の一目均衡表を見ると、2015年初頭に雲を下抜けて以降初めて雲を上抜けたほか、直近高値(昨年12月に付けた124.081円)を突破しており、相場は上昇トレンドに入った可能性が高い。  こうした中、本日欧州で複数発表される経済指標に注目したい。事前予想は独5月製造業PMI・速報が58.0、ユーロ圏5月製造業PMI・速報は56.5、独5月IFO景況感指数は113.1となっている。予想を上回る結果が多ければユーロ圏の好景気を印象付ける事となり、ECBの金融緩和縮小の思惑を絡めてユーロに上昇圧力が掛かる可能性が高い。22日高値(125.285円)を突破すると、16日高値更新が試されると見る。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ユーロ/円相場は18日に122円台半ばまで下押すも、20日移動平均線に支えられて反発。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-05-23 15:30