【今夜の注目材料】投資家のリスク許容度

 東京市場のドル/円は、「米大統領、3月にロシアとの共謀否定を情報当局トップに要請」「英コンサート会場で爆発事件、死傷者多数」とリスク回避に繋がる海外ニュースが続いた事を受けて一時110.80円台まで下落しました。  下値では本邦勢の買いが根強く下げ渋っていますが上値の重さは払拭できていません。  注目の欧米市場に入る前にイベントを確認しておきましょう。 5/23(火) 16:30☆ 独5月製造業PMI速報値 16:30   独5月サービス業PMI速報値 17:00☆ ユーロ圏5月製造業PMI速報値 17:00   ユーロ圏5月サービス業PMI速報値 17:00☆ 独5月IFO企業景況感指数 21:30   カナダ3月卸売売上高 22:00☆ カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演 23:00☆ 米4月新築住宅販売件数 23:00   米5月リッチモンド連銀製造業景気指数 24:00☆ クーレECB理事、講演 26:00   米2年債入札(260億ドル) 30:00☆ ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演  -----  EU財務相理事会 -----☆ 米予算教書 5/24(水) 07:45☆ NZ4月貿易収支 ※☆は特に注目の材料  今夜は、米4月新築住宅販売件数など☆付きの重要統計の発表も予定されていますが、ドル/円にとって重要なのはこうした材料よりも市場のムードでしょう。  投資家のリスク許容度がドル/円相場の方向性を左右する展開が続きそうです。  欧米株式市場は今のところ米政権のロシア関連疑惑を意に介する様子はありません。  このまま株高基調が維持されるならドル/円の下値は限られそうですが、最後の砦の株価まで崩れるようだと月初来安値(110.235円)の更新を試す展開になるかもしれません。 (欧米時間のドル/円予想レンジ:110.200-111.600円) (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
東京市場のドル/円は、「米大統領、3月にロシアとの共謀否定を情報当局トップに要請」「英コンサート会場で爆発事件、死傷者多数」とリスク回避に繋がる海外ニュースが続いた事を受けて一時110.80円台まで下落しました。(イメージ写真提供:123RF)
2017-05-23 16:15