トーソーは煮詰まり感強めてモミ合い上放れのタイミング
カーテンレールやブラインド大手のトーソー <5956> (東2)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。全般地合い悪化の影響を受ける場面もあるが、下値は限定的だ。低PBRも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。
カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなど介護用品事業も展開している。中期戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅分野の大型案件獲得、海外での大型案件獲得、インドネシア生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大を掲げている。
今期(14年3月期)の連結業績見通し(2月13日に減額修正)は売上高が前期比4.7%増の234億円、営業利益が同41.9%増の12億50百万円、経常利益が同33.4%増の11億50百万円、純利益が同34.2%減の2億70百万円としている。特別損失に希望退職者募集による退職特別加算金等を計上(12月11日公表)し、さらに取引先のタナハシの破産申し立て見込み(2月3日公表)に伴って、同社に対する債権を全額引当処理して特別損失に貸倒引当金繰入額を計上することが影響する。
ただし売上面では、高水準の新設住宅着工や住宅リフォーム需要も追い風として、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドが好調に推移している。営業強化の効果や高付加価値製品の好調で、配送費、人件費、販売促進費などの増加を吸収して増収営業増益見込みだ。
株価の動きを見ると、昨年9月以降は戻り高値圏の概ね480円~500円近辺でモミ合う展開が続いている。全般地合い悪化の影響を受ける場面もあるが、素早く切り返して下値は限定的のようだ。一方ではモミ合い煮詰まり感も強めている。
3月24日の終値493円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS26円00銭で算出)は19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。低PBRも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーテンレールやブラインド大手のトーソー<5956>(東2)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。全般地合い悪化の影響を受ける場面もあるが、下値は限定的だ。低PBRも支援材料であり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れのタイミングだろう。
economic
2014-03-25 09:30