成学社は高値圏で堅調推移、短期モミ合いから上放れて高値試す
学習塾の成学社 <2179> (JQS)の株価は全般地合い悪化の状況でも高値圏で堅調に推移している。短期モミ合いから上放れて昨年5月の高値を試す流れだろう。
大阪を地盤として近畿圏に学習塾「開成教育グループ」を展開し、13年9月末時点の教室数は合計206教室である。指導形態別に見ると、クラス指導は「開成ベガ」「開成教育セミナー」「開成ハイスクール」「京大セミナー」「エール進学教室」「サンライトアカデミー」、個別指導は「個別指導学院フリーステップ」「ハイグレード個人指導ソフィア」「代ゼミサテライン予備校」などを展開している。
中期戦略としては教務内容の充実に加えて、子会社アプリスが展開する家庭教師派遣「スコーレ」、英会話教室運営、学校法人等への講師派遣、子会社の個夢が運営する個別学習塾「アイナック」も通じて、総合教育企業への発展を目指している。13年12月には、小学生の滞在型アフタースクール「かいせい こどもスクール」事業を開始すると発表した。開校は14年4月予定で年間3教室程度の新規開校を計画している。
今期(14年3月期)の連結業績見通しについては、前回予想(5月14日公表)を据え置いて売上高が前期比5.7%増の102億39百万円、営業利益が同1.6%増の6億61百万円、経常利益が同1.4%増の6億58百万円、純利益が同9.1%増の3億57百万円としている。教育関連事業は個別指導部門の塾生数が堅調に推移し、クラス指導部門では単価の高い学年の塾生数増加が寄与する。人件費増加、広告宣伝費増加、主力の「個別指導学院フリーステップ」のFC展開強化に向けた先行投資負担などを、増収効果で吸収する見込みだ。
第3四半期累計(4月~12月)の進捗率は売上高が74.4%、営業利益が95.9%、経常利益が96.4%、純利益が108.1%と高水準だ。塾生数は第3四半期(10月~12月)がピークとなり、第4四半期(1月~3月)は受験終了や卒業などで塾生数が減少するという季節要因の収益構造のため通期見通しを据え置いている。ただし上振れ余地があるだろう。
株価の動きを見ると、昨年12月末に700円近辺のモミ合いから上放れて水準を切り上げた。1月下旬以降は上げ一服の形となったが、全般地合い悪化の状況でも高値圏800円近辺で堅調に推移している。好業績を評価する動きだろう。
3月24日の終値799円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS61円15銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円20銭で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS332円49銭で算出)は2.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。短期モミ合いから上放れて13年10月の戻り高値821円、そして13年5月の高値841円を試す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
学習塾の成学社<2179>(JQS)の株価は全般地合い悪化の状況でも高値圏で堅調に推移している。短期モミ合いから上放れて昨年5月の高値を試す流れだろう。
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2014-03-25 09:45