【為替本日の注目点】海外市場休場のためドル円動かず

欧米の市場が休場のため値動きはなく閑散。ドル円は111円25-40銭で推移し、ポジション調整の取引に終始。ユーロドルは小幅に下落。ドラギ総裁が議会でユーロ圏は引き続きECBによる金融緩和が必要と述べたことで1.1160までユーロ安が進む。ポンドドルは上昇。先週の下げを埋め、1.2840まで買われる。
ドル/円111.25 ~ 111.40
ユーロ/ドル1.1163~ 1.1190
ユーロ/円124.19~ 124.64
NYダウ ----- → 21,080.29
GOLD ----- →1,268.10ドル
WTI +0.19 → 49.99ドル
米10年国債 ----- → 2.246%
本日の注目イベント
豪 豪4月住宅建設許可件数
日 4月失業率
独 独5月消費者物価指数(速報値)
欧 ユーロ圏5月景況感指数
欧 ユーロ圏5月消費者信頼感(確報値)
米 3月ケース・シラ-住宅価格指数
米 4月個人所得
米 4月個人支出
米 4月PCEコアデフレータ
米 5月消費者信頼感指数
米 ブレイナード・FRB理事講演
欧米市場が休場のため、取引は閑散とし、ドル円の水準は昨日から全く変わっていません。ユーロドルとポンドドルで若干動きがあったことで、ユーロ円はやや下落し、ポンド円は上昇しています。
ECBのドラギ総裁はブリュッセルの欧州議会で証言し、「ユーロ圏はフォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要だ」と述べ、「域内の物価圧力、特に賃金からの圧力は当中銀の中期的目標へとインフレ率が持続的かつ自立的に収れんするにはまだ不十分だ」(ブルームバーグ)と語り、現行の金融政策を継続する意向を示しました。
また、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁はシンガポールで「米経済は堅調で、勢いがある」としながらも、「インフレ目標達成にはまだ道のりがあるが楽観視している」と述べています。いずれのコメントもロンドン、NY市場が休場だったため、市場への影響は限定的でした。中でもドラギ総裁のコメントは、市場が金融政策の変更を先取りしてユーロ高が大きく進むことをけん制した発言とも受け取れます。早ければ来月にも何らかのフォワードガイダンスの変更を行い、年内には量的緩和の縮小を開始するのではないかとの見方が、市場では支配的です。
北朝鮮のミサイル発射についてトランプ大統領は「北朝鮮がまた弾道ミサイルを発射したのは、隣国の中国に対するひどい侮辱だ、中国は一生懸命努力しているというのに!」とツイッターに投稿しました。北朝鮮の挑発行為に対してトランプ大統領が「どこまで耐えるのか」我慢比べのような状況になっていますが、このままミサイルを発射し続けたら、さすがにトランプ大統領が静観するだけとも思えません。まだ「一触即発」状態は続いています。
本日はアジア時間ではそれほど動きがあるとも思えませんが、NY時間ではPCEコアデフレータが発表されます。結果によっては値動きにつながるかもしれません。予想レンジは110.80銭~111円80銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
欧米の市場が休場のため値動きはなく閑散。ドル円は111円25-40銭で推移し、ポジション調整の取引に終始。ユーロドルは小幅に下落。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-05-30 09:15