<31日の注目銘柄>(2)=住友精化、ロート、ホシデン

▽住友精化 <4008>
連結子会社「スミトモ セイカ ポリマーズ コリア(韓国)」における、高吸水性樹脂製造設備の増設を決定した。経済成長を背景に一層の増加が見込まれるアジア地域における高吸水性樹脂の需要に対応するため。
同子会社は16年に操業を開始したばかりだが、需要増に応え生産能力を年11.8万トンに倍増させる。稼働は18年12月を予定。ちなみに17年4月現在の年間生産能力は日本が21万トン、シンガポール7万トン、韓国5.9万トン、フランス4.7万トンで合計38.6万トン。
同社の17年3月期は、東南アジア、中国など新興国向けの伸びにより、主力の「吸水性樹脂セグメント」が好調に推移。連結営業利益は105億円(同42.4%増)と、3月30日に90億円から100億円に引き上げでいた従来予想を超過した。
18年3月期は売上高1010億円(前期比2.2%増)、営業利益95.0億円(同9.9%減)と増収減益予想だが、17年3月期4Q(17年1-3月)の営業利益が25.6億円(前年同期比95.9%増)と盛り上がりを見せていたこと、そしてこの韓国での設備増強計画を考えるにつけ保守的な印象が強まる。
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▽ロート製薬 <4527>
インドで医薬品卸業を行う「SastaSundar社」と資本業務提携契約を締結した。「SastaSundar社」は薬局向け E コマースの最大手で、物流インフラが整っていないインドにおいて中央倉庫で医薬品を一括管理し、フランチャイズの薬局デポと組み合わせた自社配送網により翌日配送を可能にしている。
同社は、「SastaSundar社」に500万ドル(約5.6億円)を出資すると共に、子会社ロート・ファーマ(インディア)社は、「SastaSundar社」 のプラットフォームを活用し、OTC点眼薬をはじめとするロート製品の拡販を進める方針。インド市場で急成長する医薬品Eコマース企業に出資することで、インドにおける新しいビジネスモデルの構築を図る。
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▽ホシデン <6804>
自己株式の消却を決議。株数は200万株(消却前の発行済株式総数に対する割合2.87%)で、17年6月15日を予定。
<31日の注目銘柄>(2)=住友精化、ロート、ホシデン
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2017-05-30 20:15