<2日の注目銘柄>(1)=タカラBIO、ダイヤモンD、スズデン

▽タカラバイオ <4974>  膵がんを対象とした腫瘍溶解性ウイルス「HF10」によるがん治療の第1相臨床試験を国内で実施するため、5月31日付で医薬品医療機器総合機構(PMDA)に再生医療等製品としての治療計画届を提出したと発表した。本試験では切除不能進行膵がんを対象とし、「HF10」と既存の化学療法剤を併用した際の安全性などの評価を行うが、医師主導で実施された臨床研究では良好な結果が報告されているという。    なお、同社は根治切除不能または転移性悪性黒色腫(メラノーマ)を対象とした腫瘍溶解性ウイルス「HF10」の第2相臨床試験において、5月26日に第1例目の被験者に投与している。腫瘍溶解性ウイルスとは、正常細胞内ではほとんど増殖せず、がん細胞内で特異的に増殖するウイルスのこと。増殖によって直接的にがん細胞を破壊し、その際に放出されたウイルスががん細胞に感染することや、破壊されたがん細胞の断片ががんに対する宿主(患者)の免疫を活性化することで、投与部位以外のがんの縮小も期待される。           ◆ ▽ダイヤモンドダイニング <3073>  18年2月期第2四半期累計(17年3-8月)の連結予想売上高を従来の155億円から200億円(前年同期比33.6%増)に、営業利益を6.2億円から7.5億円(同32.7%増)にそれぞれ増額。通期予想についても売上高を318億円から445億円(前期比45.9%増)に、営業利益を15億円から18億円(同9.7%増)に引き上げている。17年6月1日付でゼットン <3057> を持分法適用関連会社から連結子会社化し、合わせて、新たに商業藝術(旧商号Jellyfish)を完全子会社化したことによるもの。            ◆ ▽スズデン <7480>  18年3月期5月度の売上高(速報)は前年同月比31.9%増の35.9億円と、4月の同25.3%増の37.5億円に続き好調な推移を示した。    同社はオムロン <6645> の大手代理店で、17年3月期上期は連結営業利益が3.7億円(前年同期比38.4%減)と苦戦。しかし、半導体・液晶製造装置関連の主要顧客で半導体の微細化・積層化に伴う生産増が第2四半期(16年7-9月)より顕著となり、第3四半期(同10-12月)からはより鮮明となって第4四半期(17年1-3月)も継続する中、通期の営業利益は10.1億円(前期比1.6%増)と従来予想を1.2億円超過して増益を確保した。    足もとも良好な環境が持続していると見られ、売上高438億円(前期比4.6%増)、営業利益11.9億円(同17.4%増)とする通期予想には保守的な印象が漂う。 ◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF
 <2日の注目銘柄>(1)=タカラBIO、ダイヤモンD、スズデン
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2017-06-01 22:30