タカラBIOが続伸、膵がんを対象に腫瘍溶解性ウイルスの治療計画届を提出

 タカラバイオ <4974> が続伸。午前9時00分に19円(1.25%)高の1534円まで買われている。     1日引け後に膵がんを対象とした腫瘍溶解性ウイルス「HF10」によるがん治療の第1相臨床試験を国内で実施するため、5月31日付で医薬品医療機器総合機構(PMDA)に再生医療等製品としての治療計画届を提出したと発表した。本試験では切除不能進行膵がんを対象とし、「HF10」と既存の化学療法剤を併用した際の安全性などの評価を行うが、医師主導で実施された臨床研究では良好な結果が報告されているという。    なお、同社は根治切除不能または転移性悪性黒色腫(メラノーマ)を対象とした腫瘍溶解性ウイルス「HF10」の第2相臨床試験において、5月26日に第1例目の被験者に投与している。腫瘍溶解性ウイルスとは、正常細胞内ではほとんど増殖せず、がん細胞内で特異的に増殖するウイルスのこと。増殖によって直接的にがん細胞を破壊し、その際に放出されたウイルスががん細胞に感染することや、破壊されたがん細胞の断片ががんに対する宿主(患者)の免疫を活性化することで、投与部位以外のがんの縮小も期待される。(イメージ写真提供:123RF)
 タカラバイオが続伸。午前9時00分に19円(1.25%)高の1534円まで買われている。
japan,company
2017-06-02 08:00