今週の為替相場見通し(2017年6月5日~)=為替王

 為替は先週も1ドル=111円台を中心に推移。週末は110円台へと少し円高になりました。先月下旬以降は、なんとなく111円台を中心に110円~112円の範囲で横ばいのレンジ相場が続いているように見えますが、チャート分析の観点で細かく見ますと、先週もブログで指摘しましたように、下方へ(円高方向へ)動きが拡大する可能性を示唆するシグナルがすでに点灯しています。さらに言えば、重要な上値抑制帯を形成しているラインに先週ピタッと上値を押さえつけられて、反落する形になっています。今週以降、110円を割れて、少なくとも4月の円高圏である1ドル=108円台に向かう可能性は比較的高いと予想します。とりあえず目先の大きなターゲットは109円台前半~108円台後半あたり。しかし、そこで止まらずに、中期的にはトランプ相場の起点でもある1ドル=106円~105円を目指して円高が拡大するくらいの潜在的な円高圧力を抱えている状態ではないかと思われます。  一方、ユーロ円は、まだレンジ相場の最中です。5月中旬からだいたい123円台~125円台の小さな高値圏での保ち合いが続いています。ユーロ米ドル相場がもしかすると、また上放たれて1.15を目指す可能性も出てきましたので、仮に、米ドル円が予想通り円高が拡大しても、ユーロ米ドルの上昇と相殺されて、ユーロ円はほぼ横ばいとの見方もできるかなと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
為替は先週も1ドル=111円台を中心に推移。週末は110円台へと少し円高になりました。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-06-05 08:00