今週の為替相場見通し(2017年6月12日~)=為替王

為替は先週、予想通り1ドル=110円を割れました。一時109円近辺まで円高が進みました。先週末は少し反発して110円を回復した状態です。さて、今週の見通しについて。円高トレンド継続中との見方は変わらないのですが、円高ターゲットとして掲げていたゾーン(109円台前半~108円台後半)の上っ面に先週、到達しましたので、それもあって週末は少し反発が生じたと考えられます。反発メドはこの110円台~111円近辺。そのあたりが上値抑制帯として作用するのではないかと考えられます。一方、円高方向については、先週の安値圏である109円台前半が、ちょっとしたサポート帯になりやすいと考えられますが、引き続き、4月と同様に108円台に突入することを期待したいです。
米ドル円よりも、大きな動きがあるのではないかと期待されるのが、ユーロ円。5月上旬以降、だいたい1ユーロ=124円を中心とする保ち合い局面(レンジ相場)に入っています。先週終値も、レンジの下限付近の123円台でしたが、細かく見ますと、下方に崩れる兆候も出ています。これを素直に受け止めるならば、ユーロ安・円高が加速する可能性があると考えられ、具体的には久しぶりに1ユーロ=120円を割れて、119円を目指す展開が想定されます。
イギリス総選挙で、与党が過半割れしたことを受けて、ポンドが急落。一時139円台に突入しましたが、週末は140円台後半でした。円高方向の節目は、この140円台後半や、最大で138円台。短期的な下落余地は、それほど大きくないとの見方もできるかなと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
為替は先週、予想通り1ドル=110円を割れました。一時109円近辺まで円高が進みました。先週末は少し反発して110円を回復した状態です。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-06-12 08:15